4月12日、ある晴れた朝の事です。
出勤前に自然公園の散策をしました。
満開だった桜も、いよいよ散り始めます。
少し寂しい気もしますが、落ちた花びらで散策路が満開になっていました。
桜の樹に群がっていたヒヨドリの数が、さらに増えています。
南から北上する群れを何度か見かけたので、わたる途中の栄養補給なのかもしれません。
公園内のキヅタの樹には、必ずと言って良いほどヒヨドリがいます。
他の樹でも、若芽を啄む姿を見つけました。
上ばかりに気をとられていましたが、桜の樹の根元で動くものを見つけました。
すぐに樹の裏側に隠れてしまったので、ゆっくりと回り込みながら確認します。
クロツグミ♂でした。
昨年も4月下旬に見つけたので、同じくらいの時期です。
距離はありましたが、こちらを既に警戒しているようでした。
しばらく観察していると、傍の樹に飛び上がってしまいます。
運の悪い事に、先程のヒヨドリたちが群れている場所だったため、追い払われてしまいました。
この日、他にもお久しぶりの出会いがありました。
メジロたちに混じって、動きの異なる小鳥を見つけます。
コサメビタキでした。
お尻姿しか撮れませんでしたが、昨年よりも1ヶ月ほど早い出会いです。
その日その日、出会える野鳥やその状況は同じ事ばかりではありません。
鳥の影を見つけ、声を聴くたびに、ドキドキしながら散策しています。
その日ばかりの野鳥観察です。
翌日は曇り空でしたが、同じ場所での散策で黄色い彼に出会いました。
特徴的な囀りから位置を特定し、遠くの枝に止まる姿を何とか撮影します。
そのうち、瑠璃色の彼もやって来るでしょう。
期待しながら、市内を徘徊しています。