海岸散策、初見さん(ダイゼン) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

4月2日の事です。

この日は、良い天気に恵まれました。

市内の海岸散策に繰り出します。

 

 

そろそろ春の渡りの時期、シギチが来ているのではと期待していました。

既にハマシギが来ているのは、先日に確認しています。

昨年は、ハマシギ、オオソリハシシギ、キョウジョシギを発見しました。

 

 

時間帯にもよりますが、春は潮が引いている事が多いです。

冬には荒波で隠れていた岩場がたくさん顔を出していました。

休日は、岩海苔やサザエなどを採る人、釣り人などで賑わいます。

 

 

 

 

着いて早々に、コチドリを発見しました。

黄色いアイリングが可愛い、日本最小のチドリです。

 

 

留鳥のシロチドリもいました。

淡い色でしたが、冬羽なのか♀なのかの識別は難しいです。

 

 

イソヒヨドリ♀もいました。

地味な色合いが岩に同化しており、まるで擬態しているかのようでした。

 

 

シギチを探す際には紛らわしい鳥、ハクセキレイも沢山いました。

他の野鳥と同様に、春の陽気を喜んでいるかのようです。

 

 

ひと回りしたところ、遠目に見慣れないシルエットを見つけました。

高い波飛沫のそばで、ポツンと佇んでいます。

シロチドリ(下の画像、中央の左)と比べて、明らかに大きさが異なります。

 

 

 

初めて見る野鳥でした。

おそらく、ダイゼン(冬羽)かムナグロ(冬羽)だと思います。

野鳥図鑑によると、嘴の太さや生息域で見分けるそうです。

ダイゼンは干潟などの海水域で見かけ、嘴は太い。

ムナグロは水田などの淡水域で見かけ、嘴は細い。

 

 

 

どちらも初見なので、どちらでも嬉しい発見です。

嘴は細そうですが、海で見つけたのでダイゼンと考えました。

周囲を探しましたが、どうやらこの1羽だけのようです。

ゆっくりと歩きながら、岩の隙間に潜む餌を獲っていました。

 

 

 

これからも、新しい出会いに期待が持てそうです。

足元に気を付けながら、春の海岸散策を楽しみました。