先月下旬、市内にある長嶺大池を訪れました。
ここでは、ハクチョウやカモ類がひしめき合います。
そんな中、彼らに負けじと存在をアピールしている野鳥がいました。
オオバンです。
全身が真っ黒で、白い嘴と額板、赤い眼(虹彩)が特徴の野鳥です。
カモ科ではなく、クイナ科に属します。
ちなみに、私の子供は昔、「ハクチョウの赤ちゃん」と呼んでいましたが、もちろん間違いです。
ゆったりと優雅に動くオオハクチョウに対し、オオバンは小回りを利かして素早く動きます。
この池では、オオハクチョウの傍で餌のパンくずを掠め取っていました。
怒ったオオハクチョウが、嘴でオオバンを突くのもよく見る光景です。
池の外れにある浅瀬で、水浴びをしているオオバンがいました。
ここでは野鳥の警戒心は薄いため、様々な姿が楽しめます。
この池には、市内や市外から多くの人々が訪れます。
ハクチョウ目当ての方がほとんどですが、近くで見るオオバンに興味を示す方もいます。
「あの真っ黒なカモはなんていうのかしら?」
「小さくてかわいい!」
「白鳥じゃなくて、あの子に餌をあげたい!」
「食べた!食べた!」
白鳥を通じて、様々な野鳥に興味を持ってもらえる良い機会なのだと思います。