上空のオセロ(ハクガン) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

1月10日(成人の日)、朝日池へ鳥見に行った続きです。

田圃でハクガンの小集団を見かけましたが、それだけではもう満足できません。

もう一度、大群で飛んでいる姿を目にしたい。

そんな野望を抱いて、池の畔でカメラを構えていました。

程よく暖かくて、風もありません。

車に背を預けながら、日向ぼっこをして待ちます。

 

 

飛んでくる野鳥の群れは、必ず双眼鏡で確認する事にしました。

鳴き声で気付く事もできますが、そんな時は真下か後ろ姿しか撮れません。

正面から撮りたい場合は、いち早く相手を確認する必要があります。

まるで、戦時中に艦船で対空監視をしているような気分です。

緊張感はまるで違いますが。

 

 

オオヒシクイ

 

 

オオヒシクイ(+α)

 

 

マガン(+α)

 

 

ハクガン

 

 

皆、仲良く群れていました。

ようやく、数羽のハクガンの姿を確認できました。

いよいよ大きな群れがやって来そうです。

 

 

 

 

少し、期待していたハクガンの群れとは異なりました。

大群でしたが、ハクガンとマガンの混群です。

下から見ると、黒いマガンのお腹は白っぽく、白いハクガンの翼は先端が黒くて…

観ているうちに、目が疲れてきました。

 

まるで、大空の盤上に配置されたオセロの駒のようです。

私の知らない内に、実は何羽かが白から黒へ、裏返っていたのかもしれません。

最初はハクガンが多かったけれど、次第にマガンの方が数が多くなったような…

 

 

池で休んでいるハクガンの群れを撮影しました。

一番近い群れを選びましたが、それでも150mは離れていると思います。

ここでは、この距離が彼らとの限界なのかもしれません。

 

 

 

ひと通りの観察を終えたので、朝日池を去る事にしました。

いつ頃までハクガンがいてくれるのか分かりません。

冬鳥が春に北へ帰っていく事を、「北帰行(ほっきこう)」というのだそうです。

彼らが無事に過ごし、来年も来てくれる事を祈っています。