ポップコーンを食べに(メジロ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

公園での散策の続きです(4回目)。

同じ場所の探鳥記録をしつこく投稿して申し訳ありません。

雪の積もる地元では野鳥との出会いが少ないので、どうしてもその反動が…

たっぷりと堪能してきました。

 

 

公園内を散策中、白っぽい実をつけた枯れ枝を見つけました。

まるでポップコーンのようですし、砂糖を塗した豆菓子にも似ています。

ナンキンハゼの実です。

 

 

 

 

写真を撮っていると、ヒヨドリがやって来ました。

早々にナンキンハゼの実を啄み始めます。

邪魔しないように気を付けながら、採餌の姿を観察しました。

見上げる位置なので、白い空抜けの写真になってしまったのが残念です。

 

 

 

 

次の野鳥が集まって来ました。

エナガの群れです。

やはり、ナンキンハゼの実を食べに来たようです。

嘴に対して、実が大き過ぎるようでした。

少しずつ削り取るように食べていました。

よく見ると、ナンキンハゼの実の幾つかは欠けているようです。

エナガ達の仕業なのかもしれません。

 

 

 

 

最後に、メジロの群れが来ました。

動きは早いのですが、食べる時は留まってくれます。

もう少し時期が遅ければ、梅の花とのコラボを撮りたいところです。

 

 

 

 

ポップコーン感覚なのか、パクパクいきます。

白い背景に黄緑のメジロが鮮やかでした。

黄色い喉の中に、白い実が吸い込まれて行きます。

 

 

 

 

ナンキンハゼの種皮は黒く、周囲に白い蝋状物質がまとわりつきます。

この白い蝋状物質には脂肪が多く含まれるため、蝋燭の原料にもなるのだとか。

野鳥にとっては、貴重な栄養源なのでしょう。

 

調べてみると、白い部分は「実」ではなく、「種」と表現するのが正しいようです。

ナンキンハゼの「実」は蒴果といって、割れて落ちてしまいます。

そして、枝に残ったポップコーンが野鳥の餌となります。

 

餌となったポップコーンは、野鳥のお腹で運ばれて、種だけが排泄されます。

そうやって双方がウィンウィンの関係にあります。

 

・・・おや?

よく考えると、エナガだけは美味しいとこ取りしていますね。