12月19日の事です。
前日に降った雪が薄っすらと残る中、自然公園に散策に行きました。
いつものエナガ、シジュウカラ、ヤマガラ等が挨拶をしてくれます。
その日の彼らは忙しかったのか、残念ながら私の相手はしてくれません。
さっさと飛び去ってしまいました。
トボトボと歩いていると、策路の傍にある繁みの中から鳥の鳴き声が聴こえます。
しばらく待っていると、鳴き声の主が出て来てくれました。
カシラダカの♂です。
短い冠羽と、白い腹部が特徴的です。
露出した地面で、餌を探していました。
この自然公園には小川や斜面があるため、大雪でもない限り、地面が見えます。
そうした場所を利用しながら、野鳥達は冬を耐え抜いているのだと思います。
カシラダカの小さな嘴をみると、「糊口をしのぐ」という言葉がピッタリかもしれません。
観察を続けていると、少し離れ場所にもう1羽が加わりました。
冠羽がないので、カシラダカの♀だと思います。
2羽は、少し距離を開けながら餌を探していました。
まだカップルではないのでしょうか?
これから迎える厳しい冬が、2羽の距離を縮めてくれるかもしれません。
物理的にも、心理的にも。