海辺の群れに(アメリカヒドリ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

12月5日の朝、市内の海岸散策に出かけました。

天気予報は曇。

良い意味で外れる事を願いましたが、予報通りの曇り空です。

雨が降っていないだけ、マシでした。

 

 

風は強く、刺すような寒さのため、釣り人もいませんでした。

いつもは野鳥を探しながら、見つけたゴミ(捨てられた釣り糸や釣り針など)を回収します。

しかし、近頃は寒い上に天気も悪いので釣り人が少なく、ゴミも少ないようです。

風が強いので、飛ばされてしまうのかもしれません。

重り(置き忘れ?)と、波に打ち上げられた疑似餌(根掛かりした模様)のみ見つけました。

 

 

 

 

肝心の野鳥を探します。

上空にウミネコとトビを見つけましたが、曇り空のために暗い写真になってしまいました。

海には20羽程のヒドリガモの群れが集まり、波によって寄せられた漂流物の中で採餌しています。

何気なくカメラを向けてみて、気付きました。

アメリカヒドリの♂が1羽だけ混じっています。

 

 

 

 

市内では初見でした。

昨冬、瓢湖で見つけて以来の久し振りの出会いです。

光が足りないため、露出をプラスに補正して撮影しました。

 

 

 

 

頭部の緑色がしっかりと分かりました。

アメリカヒドリ×ヒドリガモの交雑種も多いのですが、この個体は純種だと思います。

アメリカヒドリ♂の嘴の基部は微かに黒いのも特徴です。

 

 

 

 

仲良く泳ぐ♀もいました。

しかし、この♀はヒドリガモのようでした。

出会った事はありませんが、アメリカヒドリの♀はもっと頭部が灰色なのとか。

また、アメリカヒドリは、日本ではヒドリガモの群れに単独で見つかる事が殆どなのだそうです。

 

 

今後も頑張って探せば、いつかはアメリカヒドリの♀を見つける事が出来るかもしれません。

心が折れそうですが。