墨汁のかかり具合(ミサゴ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

11月6日、市内の海岸に繰り出しました。

既にシギチの姿はありませんが、元気に南へ飛び去ったと思っています。

カモ類の姿も見かけますが、今回は大空を飛翔する野鳥が目につきました。

 

 

最近、よく見かける気がするミサゴです。

この日は珍しく、同時に2羽が海上を舞っていました。

 

 

ミサゴの翼の裏面を見て、墨汁をこぼした様に思えてしまうのは私だけでしょうか?

注意深く観察すると、個々の翼の模様が異なっている気がします。

「ピィ、ピィ、ピィ」と、猛禽類らしからぬ可愛らしい声で鳴いていました。

 

 

そんなミサゴよりも低空を、鵜が横切りました。

斜め下面45度からでは、カワウかウミウかは判別ができません。

ミサゴと比べると、墨汁で真っ黒に染まってしまったかのようです。

 

 

 

時折、ウミネコが行き来する中、ユリカモメも混じります。

先日、この海岸で計4羽のユリカモメを見つけました。

今年は、当地域へのユリカモメの飛来数が多いのかもしれません。

赤い嘴の先が、少し黒味を帯びているようです。

 

 

 

空を飛ぶ鳥たちを眺めていると、遠くに猛禽類らしき鳥を見つけました。

ミサゴとは翼の形が違いますし、カラスの飛び方でもありません。

ひと目見て、違う種なのだと分かりました。

 

 

 

 

ハヤブサです。

あっという間に遠くへ飛び去ってしまうので、鮮明な写真は撮れませんでした。

この海岸で見かけるのは久し振りです。

カモ類が増え始めたので、それらを狙っているのかもしれません。

 

 

 

 

浜辺では、アオサギの若鳥を見つけました。

ミサゴの墨汁のような黒に比べると、まるで薄墨の様です。

餌を採るでもなく、浜辺を散歩していました。

 

 

 

 

この日は白と黒の野鳥が多かったので、習字を連想しながら散策していました。

白と黒との野鳥といえば、そろそろミコアイサも飛来する頃です。

昨年、ミコアイサを見かけた池に行ってみるのも良いかもしれません。

ただ、これからは天候の悪い日が続くので、しばらくはお預けになりそうです。