「C」か「L」か、それとも「V」か、はては「キ」か(キタテハ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

今回は蝶の話になります。

 

野鳥を探して市内を散策中、たまに飛んでいる蝶を見かけます。

花に止まる姿を見ると、何とはなしに撮影していました。

 

 

その日、セイタカアワダチソウで吸蜜するタテハチョウの仲間を見つけました。

オレンジ色に黒い斑点が鮮やかで、前と後ろの翅に大きな切れ込みがあります。

 

 

 

何枚か撮影していたら、飛翔する蜂を偶然写し込んでいました。

現場では分かりませんでしたが、写真整理中に気付く事が色々とあります。

レンズの汚れなどが写り込んでいる事が後になって判明し、ショックを受ける事もありました。

事前の確認は重要です。

 

 

 

蝶を撮影するときは、なるべき翅の表と裏を撮影するよう努めています。

それが種の同定に必要だからなのですが、これがなかなか上手くいきません。

上の個体では失敗してしまいました。

ですが、近くに居た、おそらくは同じ種の別個体の翅の裏の撮影に成功しました。

 

 

 

よく見ると、後翅に白い斑がありますが、「C」の字に見えるでしょうか?

タテハチョウの中には、シータテハという種がいます。

名前の由来は、もちろん「C」の斑を持つタテハチョウだから。

近似の仲間には、「L」の字の斑をもつ、エルタテハもいるのだとか。

エルタテハは学名で「V」に因んだ名前がつけられているとかで、なんだかややこしいです。

 

 

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私は上記のタテハチョウをシータテハと思い込んでいましたが、間違いを御指摘頂きました。

正しくは、キタテハです。

キタテハの後翅の裏にも、「C」や「L」に似た斑があるそうです。

やはり、ややこしい・・・^^;

 

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ともあれ、シータテハについて疑問を抱きました。

この蝶はいつ頃命名されたのでしょうか?

アルファベットは、何時頃日本に渡来したのでしょうね。

昔、シータテハは日本に居なかったのでしょうか?

それとも、近代になってから発見された種なのでしょうか?

ひらがなの、「し」タテハだったとか?

などなど、想像が膨らみます。

 

 

ついでに見つけた、小さなシジミチョウの仲間も撮影しました。

ジッと留まってくれたので撮影は簡単でしたが、なかなか翅を広げてくれません。

残念ながら、翅の表の撮影は出来ませんでした。

 

 

 

名前も知らなかったのですが、翅の裏の模様が波打つようだなと思っていました。

帰宅後に蝶の図鑑と睨めっこになります。

翅の裏の模様と発見場所から、ウラナミシジミだと判断しました。

 

「名は体を表す」という諺がありますが、この場合は「体は名を表す」かもしれません。