10月30日の事です。
秋晴れの中、市内の自然公園を散策しました。
ジョウビタキ♂の姿を求めて園内を徘徊しましたが、なかなか出会えません。
低木が繁る暗がりから、「ドゥルルル~」と鳴き声がしました。
私には、ツグミ類の鳴き声がこのように聴こえます。
ゆっくりと近付き、姿を探してみると、木の枝に動く影を見つけました。
暗くて枝被りなので判別しにくいですが、大きさからツグミ類だと思います。
腹部に水玉模様が確認できました。
何とか良い条件で撮影したいと考えましたが、残念ながら直ぐに飛び去ってしまいます。
何羽かが潜んでいる気配がしたので、しばらく待ってみました。
しばらくすると、賑やかな鳴き声とともに別のお客が目の前の木に来てくれます。
シジュウカラです。
白と黒の頭部、薄黄緑色の背中、ネクタイ状の胸部の縦斑が特徴です。
数羽の群れで、ツグミ類を逃した私のもとに慰めに来てくれたかのようでした。
冬には他のカラ類と混群を形成する事も多いですが、今回はシジュウカラのみの群れでした。
素早く動き回りますが、ところどころでポーズをとってくれるサービス付きです。
シジュウカラに、しっかりと癒してもらいました。
その場所でのツグミ類の再会は望めなさそうでしたので、他の場所へ移動しました。
カワラヒワ、ホオジロ、ヒヨドリetc.
その後も様々な野鳥に会えましたが、目的のジョウビタキやツグミ類を見つけられません。
悔しいので、普段は足を向けない散策路にも立ち寄ってみます。
その時間帯は陽当たりが悪いので、撮影向きじゃないので敬遠(倦厭)していました。
でも、行ってみるものです。
落葉の進んだ木の枝に、野鳥の姿を見つけました。
最初に出会ったツグミ類と同じ種類だと思います。
葉の陰に隠れてしまいましたが、しっかりと確認できました。
クロツグミ♀だと思います。
クロツグミ♂に比べて、全体的に黒味が淡いのと嘴も黄色味が鈍いのが特徴です。
喉が白くて斑があるのも見分けるポイントだと思っています。
鮮明な写真には程遠かったですが、もうしばらく留まってくれるならばチャンスがあるかもしれません。
今後の自然公園での散策が楽しみです。
クロツグミ♀、2020年11月撮影。
クロツグミ♂、2021年4月撮影。