定期的に海岸散策を続けています。
朝は涼しさを通り越して肌寒く、心なしか釣り人の数も減っています。
シギチの数も徐々に減り、寂しさは否めません。
進行方向から向かってくるカモメ類がいました。
ウミネコだろうと思いながら、レンズを向けました。
ユリカモメ(冬羽)でした。
嘴と足が赤く、頬の黒色がチャームポイントです。
2羽のユリカモメが、薄っすらと見える佐渡島を背景に飛び交わしていました。
水面を気にしながら、ゆったりと飛んでいます。
嘴や足の赤色が薄く、羽に褐色部分、尾羽に黒色部分があるので、若鳥だと思います。
昨年の冬、市内の港で2羽のユリカモメを見かけました。
そのユリカモメは成鳥であったため、同じ個体ではないと思います。
この地域では、ユリカモメは比較的珍しいカモメ類です。
毎年、数羽が人知れず渡来しているのかもしれません。
浜に降りたユリカモメの視線の先には、釣り人が捨てたであろう干乾びたフグが落ちていました。
しばらく悩んだ後に、飛び去りました。
食べれるか否かを考えていたのでしょうか。
ユリカモメはウミネコよりも優しい顔つきをしています。
朝陽に照らされたユリカモメを、とても美しいと思いました。
古典文学に登場する「都鳥」は、ミヤコドリ(別名:ニンジン)ではなく本種を指すのだそうです。
古典に詳しくはないのですが、昔から知られている野鳥をこれからも大切にしたいです。
この日、浜辺にはジェット天秤の他、複数のメタルジグが落ちていました。
捨てられたというよりも、根掛かりして放棄されたのでしょう。
潮の流れに乗って、打ち上げられたのだと思います。
もちろん回収の対象ですが、持ち歩いているビニール袋に入れると針で穴が開いてしまいます。
また、上着やズボンのポケットにも「根掛かり」してしまうため、厄介です。
手持ちカメラの邪魔にならないような、手軽に回収できる方法を模索中です。