市内の海岸を散策中、チュウシャクシギに出会いました。
その日は所用があり、昼過ぎに散策開始です。
休日であったので、釣り客も多く訪れていました。
ダメで元々と思いながらの散策です。
散策を開始して早々、遠くの浜辺にクロサギがいました。
浅瀬で独り、ダンスを踊っています。
小魚を狩っていたのでしょうが、遠すぎて分かりませんでした。
釣り人から少し離れた場所には、トウネンの群れを見つけました。
釣り人を怖れる様子もなく、人に慣れてきたのかもしれません。
全部で6羽でしたが、日毎に少しずつ数が減っています。
いよいよ立ち去る時期が近付いて来ているのでしょう。
浜辺には入り江状の場所があり、波の高い日もそこだけは穏やかです。
普段は釣り人がいるその場所は、その時は珍しく無人でした。
その代わり、1羽のチュウシャクシギがいました。
市内での出会いは初めてです。
もっとお近づきになりたくて、反対側に回り込みました。
完全に逆光になってしまいました。
でも、波間の反射光が綺麗なので、これはこれで良しとします。
なおも観察を続けていましたが、子供連れの家族がやって来ました。
チュウシャクシギは飛び去ってしまいますが、向かう方向は浜辺ではありません。
浜辺から内陸に向かった場所にある、草むらに降り立ちました。
背の高い植物に隠れながらチュウシャクシギを探し、再び見つけました。
わりと堂々と陸地を歩いています。
改めて観察すると、嘴の長さと青い足が印象的でした。
後で調べて分かったのですが、干潟などでゴカイや甲殻類を食べる他、草地で昆虫も獲るそうです。
大きなバッタを捕まえて、苦労して丸呑みにしていました。
陸地でも、長い嘴は便利なようです。
小さなハサミムシは、苦も無くパクリです
満腹になったのか、羽根をパタパタさせます。
正面からも1枚。
浜辺に居た時とは違い、逃げようとはしませんでした。
近くを歩いていたサーファーにも無関心のように見えます。
採餌に夢中だったのでしょうか。
それとも、身を隠せる場所があるからでしょうか?
何にせよ、チュウシャクシギをじっくりと観察させてもらいました。