市内の自然公園を散策した時の事です。
秋を感じる野鳥を期待して、まだ葉の繁る木々の下を歩いていました。
まだセミの鳴き声も聞こえるため、野鳥の声を聴き分けるのに難渋します。
視界の端に、動くものを見つけます。
ゆっくりと近付いて確認すると、コサメビタキでした。
コサメビタキは山林に行けば夏でも出会えるので、あまり秋っぽさはありません。
観察していると、コサメビタキは2羽に増え、じゃれ合うように枝の間を縫うように飛び去って行きました。
なおも野鳥を期待して園内の散策を続けます。
カラスザンショウの木の中で、何かが動いた気がしました。
ジッと見つめていると、少し離れた開けた場所に1羽の鳥が止まります。
私にとっての秋の鳥の代表格、エゾビタキです。
コサメビタキに比べて、胸にある縦斑が特徴的なので正面からならば見分けは容易です。
姿を現してくれたのは一瞬でしたが、今年も確認できたので良かったです。
散策中、「キョッ、キョッ」と、キツツキの鳴き声が聴こえました。
おおきなプラタナスの木の上に声の主がいるようでした。
大きな葉っぱの間から、少しだけ姿を見えます。
非常に分かり難いのですが、アオゲラです。
真下からだったので頭頂部を確認出来ず、雌雄の判別は出来ませんでした。
少し離れてから、改めて探してみます。
今度は正面からで、やはり頭頂部を確認できません。
長い時間、同じ姿勢で留まっていたので、こちらが根負けしてしまいました。
手持ち撮影なので、カメラを構える腕が疲れます。
アオゲラは留鳥ですが、観察しやすいのは葉の落ちた冬です。
次に会う頃には葉も落ちて、より観察がしやすくなっているかもしれません。