空を渡る、水を渡る(サシバ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

市内を車で移動中の事です。

以前、コウノトリをみかけた地域にある農業用の溜め池に立ち寄りました。

偶然に見つけた場所ですが、カモ類やカイツブリを見つける事が出来た場所です。

 

池の畔に着くと、対岸の木から1羽の猛禽類が飛び立ちました。

少し離れた木の頂上に降り立ちます。

 

 

 

望遠レンズを使用して、辛うじて確認できました。

サシバの幼鳥のようです。

近寄って確認したかったのですが、再び飛び立ってしまいました。

 

 

 

渡りの最中なのでしょう。

あっという間に天高くに舞い上がってしまいます。

天気の良い日だったので、上手に上昇気流に乗り、風に運ばれていきました。

 

 

池の周辺を歩いていると、池に流れ入る水路に赤い生き物が群れていました。

アメリカザリガニです。

 

 

大小さまざまなアメリカザリガニが、上流に向かって行進していました。

産卵などの時期は過ぎていますし、冬眠にはまだ早いはずです。

池の水温に耐えられなくなって、冷たい水源を目指しているのかもしれません。

 

 

 

事情は分かりませんが、アメリカザリガニ達は流れに逆らって進みます。

捕食者に見つかりやすいデメリットがあるのですが、何か理由があるのでしょう。

サシバが空を渡るように、アメリカザリガニも水を渡っているようでした。