最近は海での散策が多かったので、久し振りに山に行くことにしました。
少し遠出をして十日町市の美人林に向かいます。
すっかりと茂ったブナ林で、野鳥の姿を探しました。
ここでは、運が良ければアカショウビン等の珍鳥にも出会えるそうです。
以前、アカショウビンの声を聴くことが出来ましたが、出会いのチャンスには恵まれませんでした。
この日、ヤマガラなどの鳴き声がしましたが、ブナの木の上方に留まっているため、姿が見えません。
そんなブナ林で、ゆっくりとした、重量感のあるドラミングが聴こえました。
キツツキ類の姿を探して、マムシに注意しながら、音のする方へ進みます。
足元は綺麗に整備されているため、歩くのに苦労はしません。
程なくして、ドラミングの主を見つけました。
オオアカゲラ♂でした。
胸部から腹部にかけての黒い縦斑や尾部の淡い赤色部が特徴です。
頭頂部が赤いので、♂と判別することが出来ます。
木々を移りながら、太い幹に大きな嘴を打ち付けます。
ほとんど鳴かずに黙々と木を削る姿は、寡黙な大工職人のようです。
気が付くと、林の方々でオオアカゲラが大工仕事に精を出していました。
少なくとも3羽以上はいましたが、確認出来た個体は全て♂でした。
朝7時頃の散策でしたが、時に太陽が陰るため、暗い場所での撮影になりました。
より早い時間に到着すると、霧のために散策どころではなくなってしまう事があります。
また、クマが出没する事もあるそうなので、林の奥へ深入りしないように注意しています。