命拾い(クロサギ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

4月下旬の事です。

夕方に市内の海岸を散策中、岩場に黒色の鷺(さぎ)がいました。

その名の通り、クロサギです。

 

 

昨年も同じ時期に同じ場所で見かけた事がありましたので、再会した気分です。

淡水域で見かけるダイサギやアオサギに比べ、クロサギは海水域で生息します。

野鳥図鑑によると主に待ち伏せ型の狩りしますが、このクロサギは積極的に狩りしていました。

頻繁に歩き回り、足で水辺をかき回し、逃げる小魚を上手に捉えています。

ダイサギやアオサギよりも、コサギの狩りに似ていました。

時には、ダイビングするように豪快に嘴を突っ込んでいます。

 

 

途中、河豚(クサフグ?)を見つけたようです。

頑張って飲み込もうと嘴に咥えて四苦八苦していました。

 

 

河豚も体を膨らませて、飲み込まれまいと必死に抵抗しています。

クロサギはしばらく河豚をつついていましたが、最後には諦めました。

 

河豚には毒(テトロドトキシン)があるはずですが、鳥類には影響を及ぼさないのでしょうか?

以前にも、ウミネコが河豚を食べようとしているところに遭遇したことがあります。

調べてみると、河豚の食性によっては毒が弱い個体もいるようです。

 

それでも、お互いに命拾いしたと言うべきなのでしょう。