春のタイドプール(コチドリ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

4月の初め頃、暖かな陽気の中、春の海を見に行きました。

冬の日本海は激しい荒波のイメージが強いですが、春の日本海は穏やかなものです。

市内の海岸には磯遊びが出来る場所が複数あり、そんな場所にはシギ類やチドリ類がやって来る事があります。

その日はいつも以上の引き潮で、冬の激しい波で砂浜が削られ、岩もむき出しになっています。

 

 

2羽のコチドリが餌を探して岩の上を歩いていました。

金色のアイリングが特徴で、日本最小のチドリであるのが名前の由来です。

冬と違い、陽炎が出やすいためにピントを合わせるのが難しいです。

なるべく近付きたかったのですが、岩場が多く、潮だまり(タイドプール)が行く手を阻みます。

しばらく春の日差しを受けながら、向こうから近寄って来てくれるのを待っていました。

・・・が、餌が豊富なのか、なかなかその場所を離れません。

諦めて、傍のタイドプールを覗いていました。

その日は波も穏やかで、うららかな春の日本海を堪能できました。

 

大きさが500円玉くらいの子供アメフラシ

 

何かの稚魚の群れ

 


~おまけ~

 

天気が良いと遠方に佐渡島が見えます。

その日もうっすらと島影を見つける事が出来ました。

その手前に、1羽の鵜が波間に漂っているのを見つけました。

 

 

ヒメウです。

この海岸ではよくカワウを見かけますが、ヒメウは嘴が黒くて細長く、少し小柄なのが特徴です。

昨冬からカワウの群れに混じって1羽のヒメウがいるのを確認していました。

まだ冬羽のようですが、夏羽になると目の周囲が赤くそうです。

改めて野鳥図鑑で確認すると、どうやら北海道や本州北部などの繁殖地以外では冬鳥のようです。

しばらくしたら、陸の冬鳥と共に移動してしまうのかもしれません。