松の実大人気~その2~(アトリ) | その日ばかりの野鳥観察

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山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

前回に続き、松の実に群がる野鳥の紹介です。

今回は、橙色と黒色が鮮やかなアトリです。

アトリはスズメくらいの大きさで、冬鳥として日本やってきます。

大群を形成する事があるため、名前の由来は「集鳥(アツトリ)」から転じたそうです。

市内では大群を見た事はないのですが、10羽以上で群れている事が多いです。

関東地方や西日本では何万羽と集まることもあるらしいですが、規模が違います。

人口だけでなく、鳥の数も過疎化しているとは考えたくはないです。

 

 

そんなアトリですが、松の実争奪戦ではなかなか強気です。

野鳥の数だけで見ると、スズメ >> カワラヒワ = マヒワ > アトリ なのですが、周囲の鳥を追い払いながら独占しているように見えます。

 

 

上の画像はアトリ♀ですが、一回り小さいマヒワを追い払いながら採餌していました。

その割には、人間に対して臆病です。

松林の中にある遊歩道では、散歩やランニングする方々も多いため、撮影には苦労しました。

 

 

上の画像はアトリ♂です。

♀に比べて、頭部の黒味が強いのも特徴です。

今は冬羽なのですが、夏羽だと♂の頭部から背部は光沢のある黒色になるのだとか。

写真を見返していたら、夏羽のアトリ♂も混じってました。

 

 

今シーズンは、葦原で単体でいるところしか見かけなかったので、群れを見つける事ができて良かったです。

年により飛来する数が違うのらしいですが、次回も松ぼっくりが沢山落ちている場所を中心に探す事にします。