ずんぐり(ヤマシギ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

昨日は曇り空でしたが、市内散策では様々な野鳥に出会いました。

寒い朝から始めた散策も、昼頃には暖かくなるため厚着は必要なくなります。

 

市内の松林でスズメの群れを見かけた時でした。

驚かさないように慎重に近付いて行くと、左脇の繁みから赤味を帯びた羽を持つ鳥が飛び出しました。

急いで目で追いましたが、飛行する姿からは正体が分かりません。

鳴き声も羽の音も全くしませんでした。

着地した辺りをゆっくりと覗いてみると、いました。

 

 

シギ類である事は分かりましたが、最初はタシギだと思いました。

ただ、私はタシギをハッキリと見た事がありません。

野鳥図鑑によると、タシギは田圃や湿地で見かける事が多いとありましたが、ここは松林です。

 

 

長い嘴はシギ類の特徴です。

この野鳥の目は頭部の上側についているので、昆虫や宇宙人っぽい印象を受けました。

しばらく動かずに活動の様子を観察していましたが、あちらも動きません。

回り込んで撮影しようと試みましたが、既に警戒されていたためか逃げられてしまいました。

ずんぐりとした体型の割に走るスピードはかなり速く、驚きました。

 

帰宅後に改めて識別したところ、ヤマシギと判断しました。

発見場所と、頭部と羽の模様が決め手です。

ヤマシギは本州以北で繁殖し、冬季は低地の湿地や草地に生息するそうです。

主に夕方から夜間に活動し、ミミズや昆虫を長い嘴で捕えます。

Wikipediaによると、特徴的な両眼の視野は概ね360度をカバーしているそうです。

 

偶然でしたが、初めて見る野鳥に興奮しました。

狙って出会える野鳥ではないと思っています。

その日ばかりの野鳥観察でした。