日本女子体操のエースであった宮田選手が、パリ・オリンピック目前で、出場辞退となった。飲酒・喫煙がその理由。これに関しての私の考えを述べてみたい。

出場辞退は当然である。19歳での飲酒・喫煙が問題と言うよりも、自分に対するプレッシャーに打ち勝つことが出来なかった事が、より大きな問題である。自分に克つことができない者が、試合に勝つことなど到底出来ない。従って、オリンピックへの出場辞退は極めて賢明な選択だった、と言わざるを得ない。

米国の会社では、幹部登用に際して、「禁煙」を一項目に加えているところが多くある。「禁煙」を守れない人は、「セルフ・コントロールが出来ない」と判断される。会社の幹部としては、「セルフ・コントロールが出来るがどうか」は極めて重大な問題なのである。

宮田選手については、感情論として「可哀そう」と言った意見がある。しかし、「セルフ・コントロールが出来ない」時点で、「選手として終わっている」と言うのが、私の偽らざる意見である。感情論など入り込む余地は無い。