「万里の河」は、チャゲ&飛鳥の楽曲。自身の3作目のシングルとして、1980年9月25日に発売された。作詞・作曲は飛鳥涼、編曲は瀬尾一三。

音楽評論家の中将タカノリは、サウンドとチャゲと飛鳥の唄い方に着目し、「歌詞のアジア情緒や表拍にアクセントのある歌い方、飛鳥さんとチャゲさんがアコースティックギターをかき鳴らしながら歌うというスタイルなど、絶妙にフォークと演歌の中間をとらえている」と評価している。

才能のほとばしりを感じるような優れた一曲であり、完成度も高い。それゆえに、その後の曲作りにおいて、常に高いハードルになった可能性がある。楽しかるべき曲作りが、苦痛へと変貌し、精神がデフォルメしたのかもしれない。