「ウィ・アー・ザ・ワールド」(We Are The World)は、1985年にアメリカで発売された歌で、著名なアーティストが「USAフォー・アフリカ」として集結して完成させた。作詞・作曲はマイケル・ジャクソンとライオネル・リッチーが共作で行い、プロデュースはクインシー・ジョーンズが担当した。

1985年当時、米国内だけでシングル400万枚、アルバム300万枚を売上げた。最終的には米国だけで800万枚のシングルが売れ、全世界では2000万枚以上の売上を記録した。シングル・アルバム・ビデオの合計で6300万ドルの収入となり、すべての印税はチャリティーとして寄付された。飢餓に苦しむアフリカの子供達を救うために、アーティスト達が力を合わせたものである。

日本のチャリティー番組とはえらい違いだ。司会が5人組だと、1人1000万円、5人で5000万円のギャラ、マラソン出場の芸能人にも1000万円のギャラが支払われている。チャリティーと銘打って番組を制作するならば、ノーギャラで芸能人は参加すべきだし、通常よりも高いギャラなど論外である。2023年の一日の広告収入は24億円もあったという。もちろん、この広告収入からの寄付はゼロ。要するに、チャリティーの名の下に、金儲けをしているだけである。