寝たきりにならないために

先日、現在は他のスタッフに担当を任せている
患者様の施術に久しぶりに伺いました

この方は、腰痛や膝関節症などの痛みにより
身体機能が低下していしまい
いわゆる寝たきり状態になっていた人でした

私が訪問鍼灸訪問マッサージの施術を始めた当初は
ベッド上で起き上がることもままならない状態でしたが
動作トレーニングを反復して行い



現在は
①ベッド上での寝返り動作
②起き上がり動作
③座ってバランスを取り続ける などの動作は自分一人でできるようになっています

起き上がり動作というと、健康な状態なら
特に何も考えなくても自然にできてしまう動作になりますが

身体のどこかを痛めてしまったり、加齢による身体機能の低下に加えて
入院など、長期安静状態が続くとその動作の方法を忘れてしまうことがあります

そんな時に大切なのは、リハビリ職の専門家の力を借りることです
「起き上がる」という動作を運動学的に分析し
必要な体の使い方を的確に教えてもらうことができます



その他例えば
①寝返りをする
②座る
③立ち上がる などの動作も同様で

いったんできなくなってしまうと
自分だけでは、その動作を思い出すことができない時は
リハビリの専門職のサポートを受けると、またできるようなることがあるので

身体の動作が不自由になった場合、高齢だからと言ってあきらめることなく
リハビリを導入することをお勧めします。

身体機能の向上や、筋力増強などは高齢になればなるほど
若い時に比べると効果は出にくくなってしまいますが
決して効果が出なくなるわけではありません

私の担当した患者様のケースでは
寝たきり状態で起き上がることもままならなかった100歳のおじいさんが
自分で起き上がり、室内ならば手すりを使い少し歩けるようになったこともあるくらいです



寝たきりは、なるのではなく、
周りの環境によってつくられることがほとんどです
必要な時にはリハビリを導入して寝たきりを予防しましょう。