与君歌
勢力が二つの派閥に別れる大興王朝の時代。
実権を握れない若き皇帝の武宗・斉焱を守る紫衣局、そして斉焱を即位させたものの皇権と大臣を支配するために将棋営を主導する大宦官・仇子梁。
紫衣局の程若魚は皇帝の護衛官として宮中に入り、仇子梁の養女・仇煙織は思惑を抱きつつ斉焱に近づいていく。
そんな二人は家族を殺され長年離れ離れになっていた姉妹であることを知り・・・

全49話あらすじ一覧
1話~12話
朝露の変が起きた8年後、紫衣局の程若魚は23代目の執剣人に抜擢され実権がない斉焱の護衛官となる。宦官・仇子梁が絶対な権力を握るなか陛下が刺客に襲われると程若魚と将棋営の掌棋人・仇煙織は互いに疑く
程若魚と仇煙織は互いに争わせようとする第三の人物がいると察します。程若魚は王揚の旧宅に軟禁される斉溶を救い程兮に助けを求めると自分を助けてくれた恩人のもとに案内されるが斉宸(珖王)だと知って驚く。程兮は信頼を失う前に紫衣局の本当の帳簿を斉焱に差し出すと・・
仇子梁に厳しく叱責を受けた仇煙織は紫衣局と将棋営が争えば得をするのは珖王だと疑う。程若魚は斉焱から紹介された左千牛衛の中郎将・韓定から鄭嫵が頻繁に会っていたのは寧和郡主の侍女だった乳母だと教えられる。紫衣局と玉真坊を引き継ぐことになった程若魚は死士の腕前を見に・・・
程若魚は珖王の側近・遠都から勝利に導く巾着を授かる玉真坊の死士を従わせる。死士は寧和郡主の隊列に紛れて帰京し程若魚は襲撃された事件を調べるため宿を訪れると鎮呉の郡主・弥紗と出会う。またしても鄭家の残党が逮捕されるが・・・
13話~24話
斉焱は寧和郡主の見舞いに行くと利点がなく鎮呉の仕業だとは断定できないと珖王に言われる。夏紫苑に騙される程若魚は韓岳によって捕らわれると連行されてきた珖王から朝露の変の真相を聞かされる。助けようとした斉焱も捕らわれるが仇煙織は玉若清だと名乗り韓岳に挨拶する
将棋営の仕掛けを仇煙織から知らされ熟知していた韓岳は仇子梁を地下へと誘い込む。斉焱を救うために程若魚は敢えて仇子梁が危険だと神才軍を動かし向かうが・・・。仇煙織は仇子梁の死を確認しに行くが生きていたために韓岳を裏切って身を守り己を責める
程若魚は鞍王を鎮呉へ送り届ける程兮を見送るが右士に目撃されたことに気付く。仇煙織は斉焱が危険だと思うが盧従軍の反乱に乗じて陳胤台が独立を画策し節度使が鎮圧を求め連名で奏状が届いたと知ります。斉焱は反乱の件を李得昀に託すが寧和郡主が殺害され・・・
程若魚が盧従を鎮め戻ってきた事で李得昀は門下侍郎と同平章事の要職を得る。斉焱は鞍王を皇太弟に冊封するよう仇子梁に強いられ受け入れる。斉焱は鞍王と弥紗の行き先が漏れたのは程兮が裏切ったからだと疑い、そんなわけないと叔母を探る程若魚だったが・・・

25話~36話
斉焱に追い詰められた程兮は仇子梁のもとへ逃げ、夏紫苑は王家に復讐に向かい、程若魚は仇煙織の協力で捕らわれていた弥紗を救出するが仇子梁に捕まる。程兮が8万の鎮呉兵を得て皇太弟の冊封式で謀反を起こす計画だと暴露し難を逃れようとするが・・・
追い詰められた程兮は仇煙織を人質にして逃げる。先は長くないと悟る斉焱は程若魚に美人の位と良田を与え朕亡きあとは故郷に戻り再嫁することを許すと勅命をだす。仇子梁は神才軍の内紛を引き起こしたのは厳修と疑うがなか鞍王の冊封式典の準備を着々と進める
程兮は鞍王に礼服を届けに行く紫衣局に紛れ込み毒殺する。仇煙織は右相が訪ねてきたので程兮が打ち明けたのだろうと察し、今更来ても手遅れだと告げるが右相が仮面を剥がすと珖王だったので驚く。程若魚は姉がいたことや韓岳のお菓子を食べた事があることを思い出すと斉焱は朝露の変の生き残りだと気付く。そんな程若魚は密命を受けて皇宮を出ていき・・・
仇煙織は厳修を庇いたいが程若魚を殺せと仇子梁に命じられたので悩みます。程若魚を殺すしかないのだと決意するが程若魚は妹の王若泠だと珖王に知らされ驚く。偽の亡骸を用意して誤魔化すと程若魚は密かに斉焱をささえるため廬従の乱を平定すべく戦いに挑む
37話~48話
仇煙織は程若魚が斉焱に未練があるので出自のことは隠そうと決めるが程兮の行方が分からず困惑。秘伝書の後半を偽装し仇子梁を籠らせることに成功する珖王たち、そんな中、程若魚に出自の件を告げようとした麗蓉を厳修が殺害したために仇煙織は妹に冷酷で非情だと非難される。程若魚は自分の出自を知り・・・
程若魚は程兮の居場所を突き止め手を組もうと言われるが悪計を仕掛け麗蓉を死なせたのはお前だと指摘。程若魚は朝露の変とは別にまずは第三の人物を捕まえると斉焱に告げると、その者は珖王だと知らされる。左車が将棋営の令牌を持っていたので仇煙織は仇子梁に自分と程若魚の出自を知られたと察する。
程若魚は程兮が将棋営から命を狙われているのを目にし見兼ねて助けるが「仇煙織だけは信じるな」と言い絶命する。姉妹だと気付く斉焱は二人の争いを止めると仇子梁の兵権を奪うために金字棋の選出に参加し・・
斉焱は鎮呉兵8万の兵を動かせる金馬の令牌を受け取ると面紗をとる弥紗郡主は何度も私を捕らえ監禁したなと仇子梁を睨みつける。ついに宿敵である仇子梁を倒すと記憶が戻る程若魚は仇煙織が姉だと分かるが致命傷を受けており命を落とす。そしてついに長年計画していた第三の人物の一派が動き出し先帝の遺詔を手にするが珖王の選択は・・・
49話/最終回
斉焱は珖王の真意を聞き出したあと遺詔の隠れた秘密を皆に教える。それを聞いた珖王は権力をほしがり皇位を継いでいたら天下の笑いものになるところだったと言います。斉焱は賞灯節の夜に程若魚と楽しむが倒れてしまい珖王に皇位を継がせることを勅命し息を引き取る
