【俺流?】 チェーンの整備について語ろう 【オイルメンテ】 | GARAGE REX ~VFRとKLX250とカブ90の自爆整備記録 (時々カメラとアウトドア)~

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素人がVFRとKLX250、スーパーカブ90相手に自爆しながら果敢に整備に挑戦するハートフルストーリーです。内容はあくまで参考に、自己責任において閲覧してください。
最近ネタ切れでカメラとアウトドアにも進出(尚更新頻度)

ついったー@TAKA_VFR

梅雨が明けたんだか明けてないんだか@どうもこんばんは、TAKAです。




いずれにせよバイクには厳しい季節がやってきたようで・・・まぁ乗りますけどね?


さて、今回のネタはずばり「チェーン」です。
オイルと並んでバイククラスタでは話題にすると荒れると言われる禁断の話題・・・w 
ていうか、それだけ流派が色々あって、ずばりこれだ!っていう決定打がない話題なんですねこれが。
それでいてメンテナンスの基本になるっていう・・・今回はおいらのチェーンメンテナンスの方法も合わせて紹介してみようと思います。



以下注意!!
チェーンメンテは多種多様なメンテナンス方法があり、おいらの方法が絶対正しい!という主張をするつもりはありません。したがって、おいらの方法を参考にして実害をこうむられてもおいらには責任を取ることはできません。せいぜい
m9(^Д^)プギャーwwwと書き込むくらいしかできんのです・・・すまぬ・・・すまぬ・・・



前置きはさておき。

皆さんこのチェーンはどのくらい使ったチェーンだと思われますか?














驚くなかれ、これ純正なんですよ奥さん!
ちなみに現在の走行距離と調整位置。


見てのとおり、まだまだ余裕が感じられます。スプロケットも変形磨耗もなし。チェーンのコマの固着もありません。ヌルヌル動きますw
これはちょっとおいら人に自慢できるかなーと自負しておりますが、実はそんなにたいしたことをしているわけではありません。


おいらのチェーンメンテナンス
はこちらを使います。



チェーンメンテにもシェブロン!!

といいたいところなんですが、これ確かREDFOXかウルトラG3なんだよなぁ・・・いやまぁ、ぶっちゃけ銘柄とかは気にしてないんですが。
とりあえず、おいらのローコスト嗜好にバッチリ☆なエンジンオイルの余りですこれ。昔ヤフオクで量り売りで買った分の残りです。なくなったらもちろんシェブロンを使います(だって他にオイルないし・・・あ、どっかにG1が転がってたかも)
銘柄にこだわったりブレンドしたりする方もいるかと思いますが、おいらは拘りはないです。

さて、方法の紹介です。メンテナンスのタイミングですが、これは多分どの流派も同じだと思いますが、走行直後がベストです。理由はチェーンが温まっており、オイルやチェーンルブが内部にまで浸透しやすいから。
ちなみに走行直前は避けた方が無難です。飛び散るし。(駄目って言うわけではないと思いますが)

さて、おいらの方法です。
おいらはチェーンクリーナーなんか使わない派なので、走行後にすぐにメインスタンドをあげてしまいます。
んで、ちまちまとオイルを注していくわけですが、注すポイントは3箇所です。
プレートの隙間とローラーの隙間に1滴ずつ垂らしていきます。








そして最後にオイルをしみこませた布で全体的に拭きあげます。このときに余分なオイルを取るのと同時に、プレート表面にも油分を補給しているわけです。



さて、ここから以下は薀蓄をだらだら語ってみようと思います。

チェーンを切ったことがある人はわかるかと思いますが、チェーンの構造は2枚のプレートをピンで留めて、ピンにもローラーを通しているといういたって単純な構造になっています

それに内部にグリスを封入したゴムのシールが装着されているのがいわゆるシールチェーン、シールがないものをノンシールチェーンといいます。写真はこないだ交換したKLXのノンシールチェーンです。

この辺の違いはそのうち書こうと思いますが・・・

さて、一般的に「チェーンが伸びる」といいますが、実際には伸びるというより磨耗している、というのが正しい表現です。
プレート同士をつないでいるピンが摩擦で擦れて細くなり、その分伸びてしまうんですね。



というわけで、チェーンメンテナンス・・・方法の違いはあれ、基本はここの金属磨耗をいかにして潤滑するか、という点が共通の目的になるわけです。

さて、世の中大体チェーンメンテはオイル派かチェーンルブ派かに大別されるかと思います。時々いるグリス派はどちらかというとルブ派になるかなーと。
両者の違いは「耐久性・耐候性」の差になりますね。
「潤滑」という目的に絞ると、チェーンルブに軍配が上がります。


これ、おいらがバイク乗り始めのころに買ったホワイトルブです。
使ったことがある人はわかるかと思いますが、これは粉っぽい液体が出てきます。この粒子がコロの役割を果たして、金属同士の磨耗を防ぐというのが潤滑の仕組み・・・これを固体潤滑といいます。ささくれた木の板を二枚重ねたら早々動かないと思いますが、間にBB玉を入れると、玉がコロになってヌルヌル動きますよね?乱暴に例えるとあんな感じ。
これが何がすごいって、多少水をかけたりした程度じゃ流れ落ちないんですね。飛び散りも吹き付けた後は多少飛び散りますが、しっかり潤滑する部分にとどまっている。しかもこれ、スプレーした瞬間は液体に近いから狭いところにも入っていきますが、時間が経つと半固形化して残留するという・・・なんともミラクル!なケミカルなんですな。


さて、一見すると最強に見えるルブなんですが・・・強みは逆に弱みになってしまうというのもまた世の常でして。
半固形化ってところが弱点なんですね。つまり、手入れが超大変。メンテナンスの基本は掃除といつか書いた気がしますが、掃除が大変なんです。水洗いした位じゃ落ちないので専用のクリーナーを使うことになるんですが、それでも一回のメンテでクリーナーの半分~下手したら1本使っちゃうなんてざらにあります(しかも高いし)。さらに汚れなんかを抱き込んで固着するので、いわゆる「ルブう●こ」がびっしりと・・・
ついでにこれ、ホワイトルブに限った話なんですが・・・チェーンが錆びるんですね。あくまでも優秀なのは「潤滑」なのであって、油膜を張るわけではないのでチェーンが空気に触れてしまう部分が出てくる→錆びるわけで。
これがおいらがホワイトルブを使わなくなった理由です。



さて、一方のオイルメンテですが、こちらは文字通りオイルで金属表面に油膜を張って潤滑と防錆を行う昔ながらのメンテナンスです。
なんといっても特筆すべきはコストの安さ!!おいらみたいにエンジンオイルの余りを使えばいくらでも手に入るし、仮に買うとしても銘柄なんかどーだっていいのでその辺のホームセンターにいけば安い1リットルオイルなんぞ500円も出せば手に入ります。中にはチェーンソーオイルを愛用する方もいるようですが、それにしたって数百円です。
ちなみに、バイクの取扱説明書にも「チェーンは適当なオイル注してちょw」と書かれてます。



ホンダ純正チェーンオイルはいわゆるルブタイプですね。白い粉末状の物のようです。
ギアオイルってのは・・・まぁ、4stでいうところのエンジンオイルのことですつまり。
ただ、普通のエンジンオイルより粘度が高いものになりますね。本来は2stバイクとかスクーターに使うものですね。スクーターだと普通のエンジンオイル使ったりもしますが・・・詳しくはおのおので調べてください(ぶん投げ
後は油膜を張るので錆びに強い!油膜が切れなければ早々錆びませんし、多少錆びても油分さえあればすぐにきれいになります。ついでに油分なのでチェーン周りの汚れも落ちやすいですし。
あとはシールチェーンのシールにやさしいところですかね。シールを攻撃することはありませんし、ゴムの表面を潤滑するので結果として長持ちします。


さて、オイルメンテですが、手軽な反面、やっぱりその手軽さが仇になるわけで・・・なんといっても耐久性が低いんですね。500kmくらいで油分が飛びかけてしまう状態になります。多分1000kmは無理です。バイクのチェーンやスプロケは遠心力がかかりますから、いくら粘度が高くても遠心力で飛ばされてしまうわけで・・・ついでに飛び散りやすいので汚れやすいし(拭けば取れますけどね)
雨にも弱く、一雨くらいなら何とか凌げますが、連日の雨だと流れ落ちてしまう可能性が高いです。
というわけでオイルメンテ派の中には自動給油装置を自作してしまう強者も存在するようですw 最近は電子制御式もあるとかないとか・・・
あとはバイク屋に「オイル漏れしてるぜ!」と指摘されやすいところでしょうかw エンジンオイルと同じものを使っているので、チェンジシフトのところからオイル漏れした場合発見が遅れる・・・ていうか普通に発見できないと思いますw 同じオイルだし。


というわけでそれぞれの使用環境、好みに合わせて使い分けるのが一番ということなんでしょうね。
最近ではルブに近い、高粘度のオイルもあるようで、飛び散らないからさいつよ!・・・というわけでもないみたいで、やっぱり飛び散りにくいのはそれはそれで掃除が・・・という永遠のジレンマにw
一時ホワイトルブとエンジンオイル一緒に使えばよくね?と思った時期もあったんですが、汚れが増えただけでしたw



個人的な意見としては、チェーンの劣化を促進するのはチェーンの錆びだと思っているので、チェーンをオイル漬け状態にできるオイルメンテが一番ローコストで確実と思っています。メッキチェーンというものもありますが、メッキもいずれは剥がれて地鉄が出てくることを考えると一緒かなーと。



まぁ、いずれにせよほったらかしにしておくのが一番駄目なわけで。油分もルブも切れた状態だとあっという間にチェーンも錆び、固着が進み、ガッタガタになります。チェーンが動かないと抵抗も大きくなり、燃費にも悪影響ですし、最悪チェーンが破断というケースも考えられます(某男爵で最近アシダムをフルパワーでやってくれなくなったのは、チェーンの破断事例があったからだそうです)

チェーンというのはエンジンの出力を後輪に伝える仕組みなので、ここがスムーズに動けばパワーのロスもなくなりますし、より抵抗が少ない上級チェーン・・・二重メッキと高級シールが使われてる、物をつければ、後輪出力アップも期待できます。

あと、これだけは守っていただきたいのですが・・・


エンジンの力でチェーンを回しながらの手入れは駄目!絶対!!


これで指を飛ばした事例は数知れず・・・チェーンメンテはエンジンを切ってから行うのが大原則です。


あと、よく話題になるのが灯油を使ったメンテナンスですが・・・ノンシールチェーンを灯油で漬け置き洗いっていうのは定番メンテですが、シールチェーンでは「漬け置き」はご法度です。シールが劣化して固着します。ただ、布にしみこませて拭く、というのはアリだそうで、スズキ車のマニュアルには記載があるそうです(おいらは未確認です)
いずれにせよ、灯油には「揮発しにくい」という特性がありますので、灯油で掃除した後はしばらく放置する必要があります。これはクリーナーを用いた場合も同様です。
せっかくきれいにしても、クリーナーが残ってたらそれにルブなりオイルなりが溶けてしまいますから。


あとは、初心者がやりがちな・・・55-6もお勧めできません。あれは主成分灯油ですから、やっぱりシールを痛めます。ついでにすぐに揮発するので防錆効果もありません。シリコンスプレーもサラサラしすぎていてオイル以上に飛んでいきやすいし、水に覿面弱いのでチェーン整備には不向きですね。

さて、例によってダラダラ書きましたが・・・とりあえずはですね、
チェーンほったらかし、駄目、絶対!!

っていうことでひとつ。
チェーンが劣化すればスプロケも劣化が進み、交換となればそこそこ高額な出費を覚悟することになります。チェーンだけなら1.5万~スプロケもだと4万近くとられるんじゃないでしょうか?自分でやってもチェーン次第だと3万くらいは飛ぶ可能性ありますし、一部例外除いてチェーン工具が必要なのでそのぶん難易度も高いです。
ツアラーモデルのように長距離旅行を前提にしているバイク・・・BMW等はシャフトドライブやベルトドライブを採用していますが、これにしたって重量増やパワーロス、メンテすると大変といった側面もあります。個人的にはオイルとぼろ布あればいつでもメンテできるオイルメンテが一番だと思うのですが・・・
それぞれの方法でメンテナンスされ、くれぐれもほったらかしに去れないようにと願うばかりです。


さて、チェーンの構造や整備については「カスタムトラの穴 2」がお勧めです(これはルブメンテ推しですが)。
あと、製品としてはAZのチェーンオイルが割りと安くて評判がいいようです。おいらも機会があれば買おうと思うのですが、なんせお金がwww

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