参照記事

リアル「ここで、ヤフコメから興味深いコメントを拾っていきましょう。まずは65歳以上の男性からのコメントです」


50年以上前、母子家庭で経済力はなく学業も底辺でクラスで数人しかいない就職希望者だった私を当時の担任の先生が〝市の寡婦奨学金がある〟と勧めて下さったおかげで高校へ進学できた。憧れは地元の県立工業高校

でも学力が足りず、やむ無く市内の私立高校普通科へ進学した ここで私大文系なら国英社のたった3科目で勝負できると知って〝算数と理科さえなければ俺だって〟と一念発起

英語は中1から3年かけてやり直して基礎学力の不要な日本史を得点源に、唯一通知表が3でいちばんよかった国語で入試に挑み、都会の有名私大に合格しました

 でも工業高校に行った同級生は財閥系企業の執行役員になったり、自治体の局部長になったりやっぱり差は開きこそすれ縮まらなかったですね


普通科から私大じゃ大手企業でも普通はサラリーマン労働者でしかないですよ。世間をよく知ってる人はご存知のはずですよ



小泉花陽「どうして65歳以上の男性とわかるんですか?


リアル「…古文を筆頭に国語がご専門の東方先生に説明していただきましょう。お願いします」


東方ユウキ「わかりました。…まずは、この方は最初に50年以上前の話をしています。そして、高校に進学したと言っています。普通に高校に進学したなら15歳ですから、15+50で65。ですから65歳以上の方になるんですよ。男性と言うのは、『〝算数と理科さえなければ俺だって〟』と発言しているからです。ですから、65歳以上の男性となるのです


花陽「なるほど…。わかりやすい説明ありがとうございます」

イオリス「今(2024年)から50年以上前と言うと、1974年以前か…。それにしても工業高校に憧れるって、ヤンキー志望にしか聞こえないな」


皐月優(2012)「…だから、そう言うこと言ってはいけませんって」


藤原肇「私の祖父もそのくらいの年代でしたね。高校の窯業科を卒業してすぐに陶芸工房に就職しました」


高垣楓「その窯業科って今もあるの?」


肇「いえ、窯業科は廃止になっています」


リアル「ちなみに現在窯業を学べるのは工業高校等のセラミック科ですね。岡山県には今はありません」

セラミック科(by Wikipedia)


柊トウカ「そうなると岡山県の高校では陶芸の勉強はできないのですね」

肇「そうなりますね」


純希「実は肇ちゃんの爺さんって優秀だったんだね♪」


肇「そうだよ」


純希「だって。イオ先生、東方(ユウキ)先生。肇ちゃんの爺さんを底辺なんて思っちゃダメだよ♪」

ユウキ「そんなこと思っていません!」


イオリス「変な振りするな純希。肇ちゃんの爺さんの頃と私の頃と今とは違うのはわかるわ」


伊集院レイ(2002)「…庶民F(純希)、君は相変わらずだね」


リアル「では、私の頃について話しましょう。今から30年近く前になります。岩手県盛岡市の盛岡工業高校なのですが、当時の全日制は入試で6割、平均点くらいを取る必要があったそうです」


優(2012)「…平均点くらいなら入試偏差値は50くらいですね」


リアル「推薦生もいるから多少は前後しますね」


楓「工業高校で偏差値50はなかなかですね」


花陽「意外と入りにくいです」

リアル「私の頃は岩手県の私立高校の一般入試はほとんど盛岡工業以下でした」


レイ(2002)「…地方の私立高校は公立高校の滑り止めだったからね」


リアル「大都市圏以外の地方では今もです。工業が難しいなら盛岡農業も」


イオリス「まさに普商工農だな」


トウカ「普商工農?初めて聞きました」

肇「士農工商なら日本史でやりましたね」


花陽「江戸時代の身分制度ですね」


イオリス「普商工農、聞いたことありますよね、東方先生?」( ̄ー ̄)


ユウキ「…それはあります。高校の学科間の序列を表す言葉です

普商工農(by Wikipedia)


純希「これだと農業が底辺ってことだね♪そこに定通が加わらないのかな♪」

ユウキ「曽根(純希)さん、それはあんまりです」


イオリス「まあいいと思うぞ、純希。確かに定時制や通信制は入学は楽だからな。私も通っていたし」


肇「純希君、イオリス先生も気を悪くするよ」


イオリス「気にしなくていいぞ、肇ちゃん。偏差値的には正しいし、余計な束縛も少なくて全日制よりやりやすかったから」


花陽「…そ、そうなんですか?」


イオリス「うん。そこそこ程度の全日制高校に行くくらいなら、私の通っていた高校の方が好きにやれて最高だ」


優(2012)「…自由な高校だったんですね」


イオリス「高卒認定試験で合格した科目も単位認定してもらえたましたからね。保健や家庭基礎もあれば最高だったのに」


リアル「大学入試の役に立たない科目を高認科目でクリアする気だったからな、お前は


イオリス「そう言うことで話を戻しましょう」


東京都は特に工業科への偏見、低学力というイメージが強い。事実、悲しいがそうなってしまっている。


工業高校出れば大手メーカーやその子会社に就職出来る可能性大。現業職だが。都立は一部高校を除いて定員割れ。底辺普通高校から底辺大学行くよりも良いと思うけど。特に貧困層何かは工業高校出た方が良い。



レイ(2002)「…正直、専門高校の生徒のイメージは良くないね」


イオリス「でもしか連中ばかりが進んでいましたからね。現業職に好き好んで行く人って、多いと思いますか、皐月(優)さん?」


優(2012)「…正直言って、多いとは思えませんね…」


リアル「もちろん現業職の人を卑下することはいけません。ですが、時給が安くて重労働では第一志望にする人は来ません」

工業高校卒業生の技術者としての待遇改善が必要だと思います。工業の考え方、知識、技術と、何よりもその気概ある人材を評価してあげないと。高卒4年後には、さらに専門性を高めているから、同級生の大学新卒と同等以上の待遇は必要だと思います。工業高校と普通科高校は、普通教育、職業教育で違いがあるので、統合の際の教育計画、教育課程、組織は十分に検討を重ねる必要がありましたね。数合わせになってはいけません。



ユウキ「…工業高校と普通科高校が統合するなんて珍しいですね」


リアル「次回からは、元記事の普通科高校と工業高校の統合によって起きた話をしましょう」