リアル「まずは、このタイトルの元ネタです」
荒木比奈「やっぱり『GE』でしたか」
比奈「イオリス先生の年齢なら知っていてもおかしくないッス」
※GEが掲載されたのは2009年8月19日〜2013年1月9日です
リアル「まあ、お前の好みがそれだったしな。…さて、本題のグッドエンディング、良き最期に必要な条件です。大まかに分けて最低限3つの条件が必要です」
リアル「そう。1番は安楽死です。私は『安楽死なくして尊厳死はない』と考えるほど安楽死を重視しています」
タカシ「リアル先生、いつぞやの選挙で比例代表では『安楽死制度を考える会』に投票したと言っていましたね」
リアル「安楽死は絶対に必要です。死は、生きとし生けるもの誰にでも訪れる終着点。そこを安らかにできるようでないといけません」
イオリス「…大罪なく生きてきた人間の最期くらいは保証してほしいものだな。生きてても終わりとか言う奴もいるしな」
東方ユウキ「待って下さい!とにかく生きていたい、という人もいるのですよ」
リアル「その通りです。ですから、2番目の条件は、基本的に自分が決めたタイミングで死を選べることです。ですから、選択的安楽死が必要になります」
リアル「当然です。生存権の侵害はあってはなりませんから。そして生存権を放棄するのも権利です。そして、基本的にと言いました。例外は何だと思いますか?まずは、安部さんから」
菜々「…うーん、まずは若い人はダメとかですか?」
リアル「そう、まずは若くて健康な人は条件外です。死ぬ権利は十分に生きた人にこそ与えられるもの」
タカシ「なら、若くても余命数年の病気にかかった人は安楽死を選べるんですね」
リアル「できるよ。余命1、2年で治る見込みがないとかなら。他の例外はありませんか?」
比奈「うーん、借金とかですかね?」
リアル「基本は破産で何とかすることもできますからね。破産でも免れない賠償金なら、選択肢安楽死の対象になることもありえなくは無いですね。もちろん、遺産は可能な限り支払い対象に支払われます」
ユウキ「賠償金を免れるために安楽死することにつながりかねませんよ。あるいは支払わせるために安楽死を強制するとか」
リアル「それはやむを得ないでしょうね。選択的安楽死制度はあくまでも死の間際を救う事が目的であり、賠償金の処理うんぬんは別の問題です。賠償金は個人の重大な瑕疵によって生じたものですから」
タカシ「あと、親が抱えた借金は本来子供には支払い義務は無いんですよね。質の悪い金貸しから逃げられるように警察も動いてほしいですよ」
イオリス「…確かにな。リアル、お前の言う良き最期の3つ目の条件は何だ」
リアル「3つ目の条件は公共の福祉を可能な限り阻害しないことだ。そのためには、安楽死は病院など管理された場所で行われなければならない」
ミサト「…病院なら、亡くなる場合の準備もしやすいですもんね」
リアル「もちろん、医療関係者の負担はかかるでしょう。ただし、延命措置や治療措置が減る分、負担減少もあります」
タカシ「一番は、安楽死した人の周囲の負担減少でしょうね。賃貸に住んでいた独居老人が荷物を整理して病院で亡くなってくれれば事故物件では無くなるのですから」
リアル「そう。公共の利益は大切です。それがあってこそ、持続可能な制度になります」
イオリス「持続可能…SDGsってヤツだな」
リアル「とりあえず、基本となる3条件は挙げたので、次回はグッドエンディングのための終活について取り上げたいと思います」