参照記事
※浦和高校は公立の男子校です
リアル「宮城県も以前は男女別学の高校もありましたが、1999年に高校の完全共学化を当時の知事が提言、2010年に完全に共学化しました」
イオリス「そもそも音ノ木坂学院の場合はμ'sで有名になったから、男子も集まりやすかった」
レイ「経営的な観点からは正解だね。私立中学化」
イオリス「そこから段々男女混合クラス(以下、混クラ)を作っていったりする必要があった」
ユウキ「いきなり男女一緒は難しいですね」
イオリス「最初は女子が圧倒的に多かったですからね。絵里の妹の亜里沙が三年になった時に混クラができた」
絵里「…教育実習で音ノ木坂学院に行きましたけど、女子クラスと混合クラスは雰囲気が違いますね」
ユウキ「そんなに違うんですか?」
絵里「…女子クラスだと女子もノビノビしていて、活気も凄いんですよ。全体的なまとまりは混合クラスの方がありそうでしたけど」
美波「女子クラスも経験してみたかったですね…」
ミサト「何となくわかるな。中学生や高校生になると異性のことを意識しそうですもの」
イオリス「これは共学と女子校でも同じことが起こりそうだな」
タカシ「ついでに言うと、男子校でも」
奏「組織としての多様性を考えるなら、男子校と女子校も残した方が良さそうね」
リアル「維持できるならそうした方が良いと思います」
レイ「どうしても多様化だと経費がかかるからね」
リアル「そう、伊集院さんの言う通り、多様化は経費がかかります。宮城県が共学化したのも一番の本音は経費削減でしょう」
ミサト「ところで、埼玉県の公立高校の共学化はどう言ったことが理由なのですか?」
リアル「男女平等の観点だそうです。埼玉県でトップの公立高校が男女別学なのは学習機会が平等でなくなるとか」
ユウキ「つまり、浦和高校を女子生徒が受験できなかったり浦和一女を男子生徒が受験できないのは不公平だということなのです」
ミサト「え、男子生徒が女子校を受けられないのがダメってことですか?」
奏「他の選択肢を選べば良いだけですよね?」
イオリス「そもそも名門高校に行かなければ高偏差値の大学に行けないわけではないだろ。環境もある程度は大事だろうけど」
リアル「もう1つが、男女別学がジェンダー意識の自然な意識が身につかなくなる要因になるということだ」
イオリス「実際に取ったアンケートでは『共学校の男子生徒に比べ、男子高の生徒は性別役割分業に肯定的傾向』という結果も出ているからな」
ユウキ「一方、女子生徒の場合は、共学校の女子生徒の方が女子校の生徒より性別役割分業に肯定的な傾向があると言う見解もあります」
美波「女性の場合は、女子校出身者の方がリーダーシップを取りやすいのはわかりますね。共学だと男子に任せる傾向が出てしまいます」
絵里「…これだと、別学だと正しいジェンダー意識が身に付かないとは言い難くなりますね」
リアル「と、言いますか、私は本当はジェンダー意識とかよりも単純にコストの問題だと思うのですよ。宮城県の学校は共学化した後も、旧男子校は男子の比率が高く、旧女子校は女子の比率が高いのですから」
奏「そうなると、さっきの音ノ木坂学院みたいに女子だけのクラスが出てくるわね」
イオリス「少ない方にも配慮するとどうしてもそうなる。ただ、経営的には女子校では厳しい」
レイ「だからリアル君が最初に言った通り、別学を維持できるうちは維持したほうが良いと言うことなのだろうね」
リアル「そうなんです。現実的に持続可能なうちは選択肢を残すのも、高校なら良いと思うのですよ」
イオリス「結論は出た、ということで良いか?」
リアル「そうだな。埼玉県の公立高校の共学化問題はここで終わり。次はマスコットキャラについてだ」