リアル「話に入る前に､1名追加ゲストです」
一ノ瀬志希「皆さんこんにちは､一ノ瀬志希です｡今日はちょっと遅刻しちゃったよ､ゴメンね」
イオリス「お前も参加するのか…」
志希「岩手枠ってことでね､今日はヨロシクねイオ先生､イジメないでね」
イオリス「おい､勝手に濡れ衣着せようとするな」
リアル「では､今回は正式には教育困難校の話です｡
『九九ができない』『アルファベットのA～Zを順番に書けない』ような高校生達に読書感想文を書かせたらどうなるかという内容です」
純希「凄い､よくそんな生徒達に読書感想文を書かせたね♪」
柊トウカ「彼らに学期末テストを受けさせるのは至難の技だと言うことで､代わりに夏休みの課題として感想文を書かせたみたいです」
リアル「最初は某公立高校の話です」
①クラスの半数が『走れメロス』で提出してきたが､文面がみな同じ｡仲間うちで書き写したと考えられる
②『銀河鉄道の夜』を『ニートの妄想』『ミヤケン(宮沢賢治)って童貞っぽい』と失礼なコメントに終始した女子生徒もいた
③クラス全員､400字詰めの原稿用紙1枚の感想すら書けない
タカシ「…こんな公立高校､税金の無駄です」
鏡魅羅「…な､なかなかね」
東方ユウキ「仲間うちで同じ内容では読書感想文の意味がありません｡その生徒の個性が必要なのに」
純希「宮沢賢治をミヤケンって言うの､渋谷凛を『しぶりん』って呼ぶのと同じだね♪」
北条加蓮「…言われてみるとそうね」
蔵重ミズキ「…そうした略称は10年以上前からあったことに驚いたわ」
小泉「ちなみに宮沢賢治は生涯独身を貫いたから､童貞だった可能性はあるね｡花巻農学校に勤務した時代のお見合いも全部断っているみたいだし」
ユウキ「それも諸説あるみたいですが､信念の強さが後世に残る作品の原動力になったんですね」
絢瀬絵里「文学者だけでなく､農業の土壌改良にも携わったのは特に凄いですね」
リアル「農業と文学の二刀流ですね」
イオリス「なるほどな…｡じゃ､本題に戻ろう｡今度は破壊力アップの某私立高校編だ」
①読書感想文の作品を指定したら生徒からブーイングが起きたので､自由に書かせることにした
②そうするとマンガの『ONEPIECE』やライトノベルの『涼宮ハルヒの憂鬱』の感想文が出た
続きは後ほど…
純希「『ONEPIECE』の感想､天竜人はクズだった､とか､奴隷はかわいそうだった､かな♪」
トウカ「本当に酷い話ですね」
絵里「ちょっと､本人…え？」
イオリス「…放っておけ､絵里」(絵里の前に手をかざす)
魅羅「…私の頃(2001年)はアラバスタ編だったわね…」
リアル「鏡さんのことも考え､ネタバレの内容は止めてね｡涼宮ハルヒも触れるのは難しくなるな」
イオリス「…じゃあ､某私立高校の後半戦だ｡内容はもっと凄まじいぞ｡検索もできるようにタイトルも掲載した」
③『散らされた純潔～女子高生淫夢の放課後～』という官能小説を読んできた生徒がいて、『AVもいいけど、たまにはこういうのもアリ』と文字どおりの感想だった｡しかも､自分なりのヌキどころや実際ヌイいた回数まで､丁寧に書いてあった
④パチスロ攻略本をテーマに感想文を書いてきた｡“ART”や“中段チェリー”とかパチスロの専門用語ばかりで理解不能な内容だった
⑤『東スポ』の『街頭淫タビュー』（※素人女性がH告白をする人気コーナー）という彼女の性癖や好きな体位などのエロ情報を記事風に紹介した感想文を書いてきた｡比較しつつ、最後は『オレの女が一番』って結論づけていた
ユウキ「…これはちょっと…」
絵里「…載せちゃうんですか…」
トウカ「刺激が強すぎますよ」
イオリス「何を言うか､ありのままの姿を示さねば｡ありの ままの〜♪」
加蓮「…そこで歌われても…」
志希「イオ先生のスケベw♪」
イオリス「やかましい」
ミズキ「…未成年がパチスロの攻略本なんて世も末ね…」
純希「次の感想文は麻雀本の攻略本かな？♪」
タカシ「国士無双とか役満の名前がオンパレードで出てきそうだな」
加蓮「…牌の並びが美しいとかって感想になるのかしら？」
志希「それも立派な感想だね♪」
リアル「世の中にはこういう生徒も残念ながら存在します」
イオリス「というか､こういう生徒に読書感想文を求めるのがそもそもの間違いだ｡普通の課題を課して､それを元に課題テストをやれば良いのに｡漢字の書き取りとか」
小泉「それなら､生徒もとりあえずはやるでしょう」
リアル「自由度の高い課題は､人を選ぶね｡…では､次回は学校の夏休みの宿題の現在についてです」