※以下、キャラの出身校はこのブログのオリジナル設定となっております。関係機関への問い合わせは絶対に止めて下さい
リアル「今回は内申点の不透明さだ」
リアル「是非やってみてほしいです」
リアル「内申点は『知識・理解』など観点別に評価されていますが、その中でも『主体的に学習に取り組む態度』は難しいとされています」
絢瀬絵里「授業で手を挙げた回数で評価するというわけじゃ無いんですよね」
イオリス「それなら、間違いの指摘とかわからないこと以外は基本的に手を挙げさせずに、ひたすら指名する私の授業はやりようがないからな」
レイ「手を挙げさせないのかね?」
イオリス「授業の流れをなるべく止めないことは大切です。ちなみに、間違いの指摘に対しては指摘してくれた生徒には評定用の点数にボーナスを出しています」
美波「間違いの指摘は、『主体的に学習に取り組む態度』の観点に含められるんですか?」
イオリス「そうだよ。もし、主体的にやってなかったら指摘なんぞしないだろうからね」
タカシ「その通りですね。間違いに気付いて指摘するなんて、結構な作業ですから」
小泉「観察力と積極性が問われるからね」
リアル「たまに間違いをわざと入れるのも、生徒にボーナスのチャンスを与えるためだよな」
イオリス「あとは生徒を試すためでもあるw」
絵里「やっぱり。たまに授業中にニヤッとするのはそれですよね」
イオリス「ん、バレてたか?」
絵里「表情に出ていましたよ、最初に指摘したのはクラスメイトだった希ですけど」
詩織「天竜(イオリス)先生のこともよく見ているんですね」
レイ「観察力の高さは素晴らしいね」
イオリス「だとしたら、化学基礎の点数はもっと上げてほしかったな(にこや穂乃果もだけど、赤点取りやがって)」
リアル「東條さん、SID版では化学が苦手だったね。英語は得意で」
タカシ「あの発音は凄かったですね。申し訳ありませんが、イオリス先生とは正反対」
イオリス「その通りだから気にするな。発音の悪さで英語は5を取り損なったわけだし」
リアル「…では、話を進めましょう。『学校評価の在り方ハンドブック』(文部科学省の国立教育政策研究所教育課程研究センター)によりますと、『主体的に学習に取り組む態度』とは↓の項目です」
※『主体的に学習に取り組む態度』とは、知識及び技能を獲得したり思考力・判断力・表現力等を身に付けたりするために、自らの学習状況を把握し、学習の進め方について試行錯誤するなど自らの学習を調整しながら学ぼうとしているかどうかを評価
小泉「わかりやすく言うと、知識・技能・思考力・判断力などを身に付けるために以下の2点が評価されるみたいですね」
①粘り強く取り組んでいるか
②試行錯誤しているか
美波「具体的には以下の3つだそうです」
①自分の学習について振り返ることができるような問いかけや活動をする
②自分の考えを書いたり話したりする機会を設ける
③他者と一緒に活動することで、自分の考えを他者と比べられる機会を設ける
絵里「単に授業中の挙手や、授業ノートや課題の提出をさせるだけじゃダメなんですね」
詩織「未来の先生方は大変ですね」
タカシ「正直、こんなにやらせる必要があるんですかね?ただでさえ先生方が多忙で潰されそうな時代に余計な負担を増やすのって」
レイ「教員って、未来ではそんなに多忙なのかね?」
タカシ「今の教員、特に義務教育学校なんかブラック職業で有名ですよ。2023年3月27日の記事です」
イオリス「少子化も進んでこれだからな。↓はそれぞれの年度の出生数」
1979年:164万2580人→1990年:122万1585人→1997年:119万1665人→2004年:110万271人→2010年:107万1304人
美波「2022年度の小学6年生を元にしたデータですね。正確には早生まれの子もいますから少々ズレます」
レイ「僕達が産まれた頃(1979年)からすると、随分減ったね。小学6年生との比較でもよくわかるよ」
詩織「2022年時点での小学6年生は私達の頃と比べると57万人も少ないのね」
小泉「さらに恐ろしいのは、これでも一番温いデータだということです。早生まれを考慮して3ヶ月ずつずらしたり対象学年を下げていけば、もっと厳しいものになるでしょう」
リアル「これで教員不足だと言うことの意味を文科省が考えようとしないのがいけません。2021年度になって初めて教員不足の実態調査を実施するようでは遅すぎます」
絵里「部活動の外注化をしようとする動きも最近のことですものね」
イオリス「学習態度を評価するのもよいが、一番大事な知識や理解が覚束なくならないかが心配だ。特に記憶力が高い小学生なんかが」
リアル「更に言うなら、これ自体が評価のブラックボックス化を進める危険性も高い。考え方の評価なんてそれこそ担当教師によって違うからな」
タカシ「実際、内申点制度の課題に不公平さが出てきていますからね」
リアル「実際の事例については次回にしよう」