リアル「はい、私の担当する減刑編では殺人人数を最小限に抑えることをやっていきます。もちろん、ありえる展開でね」
リアル「4人以上殺害したら、直接正当防衛性のないものは全部死刑にしなければならないと言う決まりを作るくらいで良いと思います」
楓「やっぱり四刑は死刑なんですね」
リアル「やはり、どこかで裁判の余地がなく死刑にするを作らないと、司法の負担が大き過ぎます。交通事故でも人数によっては死刑を設けるべきです」
リアル「『和泉さくらを生き返らせてくれ』とか『カイドウの子供のヤマトの身体を男にしてくれ』とかできませんからね」
イオリス「ヤマトなんかより、『エミリア(イオリスの妹)の蘇生』とかを挙げろよ」
リアル「こっちの世界で通用しない話を今するな。まず、減刑編でも加納りえは原作と同じ扱い。明石道夫からが違います」
肇「事故死したことにすると仰っていましたね」
リアル「はい、明石道夫が加納殺害のトリックのために前もって作られていた氷橋を発見するのですが、明石は氷でできた橋に興味を持って弄り回してしまうのですよ。からの〜」
美優「転落死なんですか?」
リアル「はい、飼い葉を掴みながらも谷底に落ちて」
イオリス「実現していたら、『金田一の事件簿』シリーズでもトップクラスのマヌケな死に方をした被害者になるな」
リアル「殺人人数も減った上で、美味しい内容に」
響子「いいこと尽くめなんですか?」
リアル「犯人の綾辻真理奈(以下、綾辻)にとっては計画に悪影響が出ますがね」
凛「そう言えば、加納殺害時に行方不明だった明石が犯人と言う説が」
肇「あの時は雪だるまに隠していた明石さんの遺体を出して、発見させましたね」
純希「今度は明石の遺体を引っ張り上げるのかな?氷橋を作ったパワーがあれば可能でしょう♪」
リアル「それはリスクが大き過ぎる。やるならむしろ、加納殺害後に氷橋を消した後の崖調査の時に発見させるだろう」
楓「金田一君や剣持警部が崖の谷間が狭くなっていた場所を視察していたシーンがありました。綾辻さんもそこに同行していました」
リアル「川底を捜査していたら誰かが明石の遺体を発見し、明石の死亡が発覚。検死の結果、明石は加納より先に死んでいたことが発覚」
美優「事件は振り出しに戻りますね」
リアル「綾辻からすれば予定は大幅に遅れましたが、三人目の被害者比留田雅史は原作通りに殺害」
イオリス「ん、そこは私と同じではないか」
リアル「実は比留田は仲間割れで水沼に殺害されたことにしようとしたんだけど、原作の描写では水沼が比留田を殺害しそうにないと思ったから、止めた」
肇「逆に比留田さんが水沼さんを殺したら、遺産を使えなくなりますよ」
リアル「だから、比留田は原作通りに」
美優「最後はどうなっちゃうんですか?」
リアル「実はですね、予定が大きく遅れた影響で、綾辻が最後の殺人を実行する前に明智警視が氷室一聖がニセモノであることを発表。結果、ニセ氷室は水沼貴雄として生け捕りになりました」
響子「ニセ氷室さん、捕まっちゃったんですか?」
リアル「まあ、全部時効ですがね」
イオリス「詐欺罪(7年)も横領罪(5年)も状態犯だからな。死体遺棄・損壊罪(3年)は色々な説があるが、現状では時効が過ぎている」
※犯罪には、即成犯、状態犯、継続犯の3種類があります。公訴時効の起算点は、どれに該当するかで違ってきます
楓「結局、水沼は殺人容疑だけになりますね」
リアル「まず、思い切り不利な状況は間違いないでしょう。動機のネタはありますし、アリバイは一番不完全」
凛「水沼は実質的に犯人扱いを受けるんだろうね。まあ、同情できないけど」
リアル「その場合も、明石が掴んでいた飼い葉と言うダイイングメッセージと鬼火で氷橋のトリックを掴み、綾辻真理奈逮捕につながるわけですけどね」
肇「綾辻さんも、あの10年前の事故の記事で『クゼマリナ』として掲載されていますから」
美優「そうなると、綾辻さんは加納さんと比留田さんの2人を殺害したことになりますね」
リアル「ええ、明石は勝手に転落死したので殺人には入りません」
純希「2人殺害だと、結構長い懲役刑になりません?まあ、無期懲役は回避かな♪」
リアル「確かにこのままだと綾辻真理奈は10年以上の懲役は避けられないでしょう」
イオリス「30代半ばでの出所か…」
リアル「事件解決までやったので、今回はここまでにしましょう」