出生数、100万人割れへ=統計開始以来初、16年推計―少子化止まらず・厚労省
時事通信
12/22(木) 11:44配信


 2016年生まれの子どもの数が1899年の統計開始以来初めて100万人を割り、98万1000人となる見通しであることが22日、厚生労働省がまとめた人口動態統計の年間推計で分かった。

 
 昨年の100万5677人(確定値)から2万人以上減っており、少子化に歯止めがかからない状況が改めて浮き彫りになった。

 一方で死亡数は129万6000人に上り、死亡数から出生数を差し引いた人口の自然減は31万5000人で、統計開始以来初めて30万人を超える見込み。死亡数が出生数を上回るのは10年連続。

 1人の女性が生涯に産む子どもの数の推計値を示す15年の合計特殊出生率は1.45(確定値)となり、前年を0.03ポイント上回った。ただ、政府が目標として掲げる「希望出生率1.8」の達成には遠く及ばない状況だ。

 厚労省の担当者は「第2次ベビーブーム世代(1971~74年生まれ)の女性が40歳を過ぎ、20~30代の女性人口が減っているのが最大の原因。平均初婚年齢が年々上がっていることも背景にある」と分析している。厚労省によると、女性の第1子出産時の平均年齢は50年の24.4歳から15年には30.7歳まで上昇している。