2012年3月29日、JR東日本から岩泉線の廃線が発表されました。関連記事は↓

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私の意見を言えば、岩泉線の廃線は仕方ないと思います。

まず、どうして国道340号を整備しなかったのか?
予算がないとは言わせない。国道106号なんか、直線化が進んでいました。梁川道路なるものまで作ったり、盛岡~宮古までの高速道路を作ろうとしています。
また、山田線に乗客が少ない原因の一つは、国道106号がすごく整備されているからです。
これだけの予算があるなら、国道340号を整備できない訳がない。

元々、岩泉線は民営化してJRになる時に廃線予定でしたが、代替道路がないために存続した経緯があります。
ですから、もし、自治体が地域住民やJRに誠意ある対応をするなら、国道340号をキチンと整備したり、乗客数を増やすように努力するのが道理です。
結局、盛岡など中心を結ぶ道路ばかり整備していた県の責任は免れません。

また、事故が起きる前年(2009)の岩泉線の1日平均乗車人員は46人で、JR東日本断トツの最下位。被災前の三陸鉄道北リアス線でさえ530人です。
先日廃止になった十和田観光鉄道は1172人、長野電鉄屋代線は450人(いずれも2008年)ですから、岩泉線が廃止になるのも当然。
岩泉線の運賃収入(2009年)は800万円、経費は2億6500万円ですから、経費が収入の3212.56倍。で、2億5700万円もJRに損をさせてきた訳です。
この岩泉線の廃線を東電になぞらえて批判する人はいます。
しかし、JRはすごく良心的な企業です。普通に考えれば、廃線して当たり前の状況なのに、20年以上も存続させ、料金もそれほどふっかけず(嫌なら乗るな、自家用車を使えで押し切ることも可能だった)、しかも同料金で代行バスを出す。
その間、県や宮古市、岩泉町はJRに損失を押し付けてきた。地域住民のためと称して。
これは、県や宮古市、岩泉町が当然受けるべき報いだと思います。

朝日新聞は「あまりに利用しにくい状態を放置したあげく、事故を契機に放棄する。」と批判しますが、JRに損失を押し付けてきた地域のことを考えれば、放棄して当然です。


ハッキリ言えば、過疎地の自治体は、鉄道が存在するのは当然と考えすぎな地域が多すぎです。
JRや第三セクターは大変な環境で支えているのに、あまりに省みられていない。

JRも、過疎地の自治体が自助努力する気にさせるためにも、見せしめをしてよいと思います。
そのためには、岩泉線がなくなるのは受け入れるべきでしょう。

また、岩泉線が宮古市にかかっている事から震災を気遣う声はありますが、スクラップも必要です。
もし、鉄道がなくなって復興できなくなるような地域なら、それは元々滅んでいく運命の地域だったのです。

これからの人口減時代には、淘汰される地域を無駄に延命するのではなく、潰れる所は潰し、残った所をすみよい環境にすることが大切なのです。