社会人になるにあたって、コミュニケーション能力は重要ですね。それがなければ、社会に出ていくことさえできません。


採用担当者が求める新社会人スキル第1位は「書類作成能力」

また、タイトルとの矛盾はありますが、取り上げたいのはこちら。


>「新卒採用検討に当たり、アドバンテージとなる能力や特性は何か?」という質問に対しては、1位が「対人コミュニケーション力」(25%)、2位が「チャレンジ精神」(18%)、3位が「主体性」(15%)となった。WDLCは、「ツールとしてのICT(情報通信技術)スキルを必須としながらも、リアルな対話能力が求められている」としている。


どこの企業も一位はそれだと思います。そして、私もそれだから日本はダメなのだ、と言う気はありません。

ですが、学校を見ていると、社会に出ていくのに必要なコミュニケーション能力をないがしろにしているとしか思えない。
以前、似たような内容で

社会に出てから役に立つ教育とは? その3

と言う記事を書きましたが、社会人入門科目として、「社会人としての会話術」、「ソーシャルスキル・トレーニング」を導入すべきと言うのは間違っていないと思います。特に、進学志望者が多くない高校では。
こう書くと、「わざわざそこまでやる必要はない。」と言う意見も聞かれます。
しかし、社会に出るには欠かせない、最も重要な内容です。それを面接練習やらの付け焼き刃だけでやるのが間違い。
また、勉強と同じく、得意不得意はどうしてもあります。まず、コミュニケーションをつけるにも特別に鍛えてやる必要がある生徒もいるのです。また、特別に鍛えることで社会人生活がスムーズに送れる人が増えたら、社会的損失も少なく、当人の人生にも良いではないですか。


これを否定するのは、数学なんか教科書に解き方が書いてあるから、みんな勝手に自分で解き進められる、と言うのと一緒です。そういうことを言う人は、一度、上位進学校以外の数学の授業をみてほしいものです。


まあ、当然どこかは削られる訳ですが、そこに「国語」の中の古典分野を削ればいい、とも書きました。

何故かと言いますと、古文や漢文は別に読まなくても生きていけるからです。

もちろん、教養としてあるならある方がいいでしょう。しかし、全員が必要とまでは言えるものではありません。
また、今の時代は高校生と言っても学力は千差万別。科目によっては大学レベルに達する高校生もいる一方で、小学校中学年の内容すら怪しい高校生もいます。後者の高校生に必要なのは、教養よりもまずは社会人になるのに必要なコミュニケーション能力と事務処理能力。それらの基礎になる判断力を付けなければならないのです。
そして、これらの力をつけるにも基礎学力との相関性がありますので、これらを修得させるのにも手間がかかります。(基礎学力がある生徒の方が、全体的に社会的な能力を身に付けるにも有利)
ですから、付け焼き刃ではなく三年間かけて、就職する生徒に社会的能力を身につけさせるべきなのです。