『96時間/リベンジ』
《シンプル・イズ・ザ・ベスト》

悪の組織に誘拐された娘を救い出す。たったそれだけのシンプルで捻りのないストーリーなのにやたら面白かったサスペンスアクション『96時間』の続編。
次なる舞台はイスタンブール!今度は前作と同じ敵組織に妻を拉致されたので前回同様助けに行きます。以上。
サスペンスに必要な、二転三転する展開や意外な真実など全くなく淡々と進むだけなのに、最初から最後までハラハラドキドキが止まらない。
リーアム・ニーソン演じる、主人公であるお父さんが類稀な危機管理能力、状況分析能力、そして戦闘術の持ち主なのが良い。その設定をフルに生かした、主人公とその妻が拉致されてきた場所を僅かな情報から的確に推理するシーンは、何だかよく分からないが圧巻だ。
一番の見所は、中盤のカーチェイス。イスタンブールの細長い路地を、ガンガンぶつけ合いながら逃げ回る様は大迫力。クラッシュも爆破もキレイに決まった、素晴らしい完成度のアクションシーンだ。
ネタ切れ感が激しく、どうにかしてオリジナリティ溢れる新たなジャンルを生み出そうと模索し続ける今の映画界において、出し尽くされ、ありふれたシンプルなネタでも、演出次第で十分に面白い映画を作れることを証明したこのシリーズは偉大だ。