街はクリスマスムード。
ツリーが立ち、イルミネーションが輝いている。


私は1人で街を歩いた。
バスに乗り、電車に乗り、飛行場へ向かった。

とても大きな飛行場で、沢山の国の名前が並んでいる。
私は一番遠くの国を探した。

「あった。」


私ははやる気持ちを抑え、歩き始める。
この飛行場の輝きさえも、サンタクロースのプレゼントのようだった。

「あっ」
思わず声が漏れる。
見つけた。
飛び出しそうになる心臓を押さえ、歩み寄った。

あなたは暖かくて、少しやせたようにも感じた。
しばらくして、私は言った。


「もう、離さないでね。」

広瀬香美「Dear」にリスペクトされて。
僕は空を見ていたんだ
とても広い空を見ていたんだ

僕は体が小さいから
一生懸命手を伸ばして
空に届こうとしたんだ

僕には空しか見えなかった
だけどいつの間にか眠ってしまって
気づいたときには暖かいものに包まれた

僕は安心したんだ
久しぶりのぬくもりだった

僕は空に届いた
君が空を見上げたとき
きっとそこに居るから
たまには見上げてね
少し寒い。
天気予報では暖かいと言っていたはず。

温度はどんどん下がる。

寒い。


街が騒がしくなっている。
もう年末だからかな。

迫り来る光。
それに包まれたとき、少しだけ安心した。
それと同時に、涙があふれた。きっと。


「さようならも言わずに消えてしまうなんて」と君が言った。
言った気がした。