第47話 | |||||||
あんな事は有り得ないとヤラセの要素があると言われ | |||||||
軍曹はますます気になった様子だった | |||||||
トレーニングセンターのスタッフから次の事を言われた | |||||||
「オープン日は自由見学と聞いているから行ってみては?」 | |||||||
買い出しを終えて家に帰ると大統領官邸から招待状が来ていた | |||||||
内容は国家トップシークレットで行われたサラの救出作戦のため | |||||||
簡素な名目の『軍役功労者記念品授与式』になっていた | |||||||
当日は救出作戦の任務に就いたチームメンバー全員と | |||||||
中東同盟国大使館大使が参列した | |||||||
大統領官邸の大会議室では式典の挨拶が始まり | |||||||
大統領自ら作戦成功のスピーチが行われた | |||||||
スピーチが終わると救出作戦に就いた兵士一人一人に | |||||||
感謝状が大統領自らの手で渡された | |||||||
そして、最後の兵士に記念品が手渡されると | |||||||
官邸の大会議室のドアーが開いて娘のサラが入室して来た | |||||||
しかし、その姿に会場内に居た人達はザワザワとどよめいた | |||||||
「ん?誰だ?何故頭にナベをかぶっているのだ?サラ?」 | |||||||
大統領官邸報道関係者達は一斉にカメラのシャッターを押した | |||||||
映像カメラマンはサラにズームして本人確認をした | |||||||
そして、報道関係者達は中東同盟国からの問い合わせは | |||||||
サラが拉致監禁から救出されたのは事実だったと | |||||||
ザワザワと雑談が起きていた | |||||||
拉致監禁された時の服装と頭には当時のナベを | |||||||
頭にかぶってアゴ紐も結んだ姿で | |||||||
ステージに並んだ兵士の前へ歩いて行き | |||||||
先頭に並んでいた軍曹から簡単に挨拶を始めた | |||||||
「兵隊さん、指は大丈夫ですか?それと約束をちゃんと守って | |||||||
ママに逢いました、助けてくれてありがとう」 | |||||||
その際にサラはステラから教えて貰った日本式の挨拶をするため | |||||||
1人1人の兵士に頭を下げて一礼して感謝の表現を見せた | |||||||
サラのナベヘルメットの姿を大統領パパは | |||||||
どうして当時のナベをかぶって来たのだとサラに尋ねると | |||||||
「このナベをかぶっていた方がサラとわかるでしょ?」 | |||||||
すると救出作戦チーム全員から笑い声と拍手が沸いた | |||||||
兵士達はサラの返事に親指を立てグッドのサインを送った | |||||||
サラもお返しのサインを送った、軍曹はポツリと | |||||||
「素直な娘だな」 | |||||||
つづく |
主人公「サラ」イメージキャラ
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