第17話 |
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ベースキャンプのトップは国防総省に救出作戦で使用する |
装置の説明を行い、後はデーターベースとなる大統領家族の |
動作映像はどうしても必要だと求めるが |
「国家機密だから出せない」 |
転送した映像がハッキングされる事を恐れたためである |
しかし、国防総省は直接出向いて来るならOKと返事した |
ベースキャンプでは直ぐに出発する準備をしながら |
ルート上の管轄の警察に先導誘導をする様に依頼した |
スナイパーは装置に大統領家族の映像を学習させるため |
救出作戦リーダーの軍曹は情報収集のため |
大急ぎで国防総省へ出向いて行った |
その頃、国防総省の大統領家族救出緊急対策室では |
ネット回線復旧に伴いテロリストによる事件現場の |
防犯カメラや監視カメラで捉えた映像の収集分析が行われ |
テロリストを特定しようとしていた |
Web上で収集出来ないエリアへは職員を派遣したり |
メディアも活用して事件現場の個人撮影動画・画像を求めた |
大統領家族救出作戦参加を断られた警護官のジョンは |
国防総省から呼ばれて当時の状況説明に対応しながら |
事件現場の映像分析にも参加していた |
そこへ、サイバーテロ対策室から戻ったステラも同様に参加し |
特定のテロリストの姿だけは断定する事が出来たが |
覆面を被っていたためどの映像を見ても素顔は確認出来なかった |
国防総省に面するストリートの遥か遠くから緊急サイレンを鳴らし |
白バイ隊やパトカーに先導されてきたベースキャンプからの |
救出作戦チーム車両が国防総省に到着した |
緊急対策室に入るとスナイパーは持参した装置を立ち上げて |
緊急対策室に居る男女数名の動きをカメラ付きスコープで |
追いながら装置に学習させた、緊急対策室のモニターへ接続して |
緊急対策室で学習させた映像を映し出した |
救出作戦リーダーの軍曹は装置の特徴を説明しながら |
対策室にいる数名の職員にカメラ付きスコープを向けた |
すると先程カメラ付きスコープで学習された職員には |
数多くの点とそれを結ぶグリーンの線が表示された |
次に学習させていない職員にスコープを向けると |
同じ様に数多くの点とそれを結ぶレッドの線が表示した |
救出作戦リーダーの軍曹は緊急対策室内にいる高官に |
東側国から押収したマシンガンを用意して欲しいと依頼した |
緊急対策室に居合わせたサイバーテロ対策室の職員は |
スナイパーが持ち込んだ装置の立ち上がりを見て |
HDD仕様のPCで構成されている事を瞬時に判断し |
チーププログラマーにその事を連絡した |
チーフプログラマーはその連絡を受けるとデジタル部品開発部の |
同期入省職員へ連絡し開発中の小型SSDの進み具合を聞いた |
詳しい事情を聴くと同期職員は同部署の上司に状況説明して |
今回の大統領家族救出作戦に使って貰いたいと申し出た |
お互いの上司の連絡で総合協力を合意して国防総省に連絡した |
依頼されたマシンガンが運び込まれると学習済みの女性職員に渡した |
我が国のマシンガンを構えた状態ではグリーンが表示され |
東側国のマシンガンに持ち替えるとマシンガンの部分だけが |
レッドのラインで表示された |
続いて装置に学習していない職員にも同様の仕草をしてもらうと |
我が国のマシンガンのみがグリーンで表示された |
他に敵だけを学習させる事も可能と言いながら |
「最大の欠点は学習操作時に敵味方を誤って認識させること」 |
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つづく |