登場する人物・団体など名称は全て架空の物です
特定の地名なども一切関係ありません。
2026年 新年明けましておめでとうございます。
2026なかよし姉妹今年の抱負
1話完結
私は聖子、入社して永遠の序列順位最下位の平社員。
元旦もいつもの時間帯に起きてしまった、出社するルーティーンが無いため
時間に余裕があるのでキッチンでお湯を沸かしながらコーヒー豆を挽くことにした
父が起きて来たので豆を足すだけだ、母はお正月モードだから起きて来ない
※ ミルクで絵を描いてみた
小癪で可愛い妹は論文の作成に振り回されているため朝は弱い、軟弱者だ
父はコーヒーを飲みながら意外なことを言い出した
「聖子、年が明けてもいつもの香りと味がする身も心も安定している証拠だ」
ヤバイぜ、父がサラっと揺動作戦を織り込んで来た事を見逃すとこだった
今年も母から年末年始の連休中の食事は任された、高く付くぜ
聖子ワールド全開で捌いて行けばあっという間に完成するから余裕だ
それと母と私で昨年の年末に作った御節もあるから心配は無い
・母の正月初めの検分
母と妹がやっと起きて来たので母から教わったレシピでお雑煮を作った
テーブルにお雑煮と御節を並べ終わると母の検分が始まって一口食べた
「聖子、母さんの教え方が良いからそれなりに出来ているよ、まあまあだね」
チョット待った『それなり?まあまあ?』かよ、もっと言い方有るだろ
『聖子、また腕を上げたね、もう教えることは無いよ、美味しいよ』とか
言いたいが、母はまだ私に教えない秘儀があるから耐えてやった。
※ 少し豪華すぎるお雑煮
・抱負の語り合い
雑談しながらお雑煮を食べていると妹が両親と私に今年の抱負を聞いて来た
父は「言い出しっぺから」の発言に母も私も賛成した、3対1で妹の敗訴
敗訴した奴の宿命だ妹から今年の抱負を発表する事になった
「あのさー、今年も去年と一緒だから察してちょうだい」
言わんとする内容は理解出来たので父も私も「同じく以下同文」とした。
・母の抱負
父が母に今の話は去年と同じで『つまんない話だ』と耳打ちした
すると母が元旦早々の初笑いがさく裂した、笑いの有る家庭は心が豊かだ
笑っている母に妹が今年の抱負を尋ねた
「聖子の『職場の序列最下位脱出』は誰に話しても気にも留めないから
良いとして、問題はアンタの方だよ、学会で知名度が上がって悪事を働く
奴らから狙われないかとね、それともう一つ、母さんは全然気にしないけど
『大学院に通っている秀才の娘さんの母親が激安スーパーで値引きシールの
食材が買い物籠に毎回入っているらしいよ』と、こんな噂話をする人間が
増えるかも知れないことだけは理解していて欲しい、これが抱負だよ」
※ 『つまんない話』とは妹の今年こそは姉と同等の肌がツヤツヤになる決意
・未熟者
母は小癪で可愛い妹のことはまだまだ未熟者で鍛錬が足らないと判断している
両親は私の言動の奥義に気付いているが妹はまだ気付いていない
敵に回したくない両親だぜ。
・聖子が呟く
《 能ある鷹は爪を隠す私のためにある言葉です 》
終わり


