古い写真を見ると、昔のことが鮮やかに蘇る。


夏休みは今も昔も学生のバイト代の稼ぎ時だった。

私は松山三越で白い制服を着て、お中元向けの地下の食品コーナーに立っていた。

記憶は曖昧だが、三階の社員食堂の横に小さな喫茶室があったと思う。

そこで和子に出会った。

私は大学三年、彼女は一年生。

彼女は、薄手のポリエステル混の白い半袖ブラウスに、濃紺のタイトスカート。

ブラウスは襟元がやや開き気味で、一番上のボタンが胸の谷間に合わせて強く張り、ブラジャーの縁が透けて見えた。

生地が肌に密着していた。

スカートは膝上五センチほどで、腰の位置に細い黒ベルトを締め、尻の左右の丸みをぴたりと包み込んでいた。

歩くたびに裾が揺れ、ストッキング越しに太ももからふくらはぎにかけての滑らかな曲線が露わになる。

彼女を見た瞬間、胸の奥がざわついた。

何百年も前から知っているような既視感が全身を走り、視線が自然にその張りついた。

胸の膨らみと、タイトスカートに強調された腰のラインに吸い寄せられた。

薄い布越しに感じる体温と湿り気まで想像してしまい、股間が熱く疼き始めた。

我慢できずに大街道口の喫茶ジローへ誘った。

そこは学生の溜まり場で二階にあった。

私はコーヒー、和子はクリームソーダを頼んだ。

彼女は感情をほとんど表に出さないタイプに見えたが、グラスを傾けるたび喉が上下し、唇に付いたクリームを舌で丁寧に舐め取る仕草が妙に色っぽかった。

テーブルの下で彼女のストッキングの脚が私の脚に軽く触れ、その柔らかな感触がダイレクトに伝わってきた瞬間、欲情が抑えきれなくなった。

一瞬で好きになったのは事実です。

いや、好きというより、あの白いブラウスのボタンを一つずつ外して胸を露わにし、タイトスカートを腰まで捲り上げて熱い秘部を深く味わいたいという衝動が、あのとき既に全身を支配していた。



 

昔の写真を見ると、あの夜のことが生々しく蘇る。

土曜日、仕事帰りに彼女がアパートに泊まりに来ることになった。

古町駅まで迎えに行き、歩いて十分ほどの道を一緒に戻る。

途中で友近たばこ店に寄ってセブンスターとサイダー、パン、袋麺を買った。

外食も考えたが、結局は一晩中セックスするほうを選んだ。

ドアを閉めた瞬間、熱いキスを始めた。

唇を強く押し当て、舌を深くねじ込み、唾液をたっぷり混ぜ合わせる。

彼女の熱い吐息が口の中に流れ込み、股間がすでに硬く張り詰めて疼いていた。

「お風呂に行こうか」

彼女は下着の着替えを用意する。

歩いて数分の平和温泉へ向かい、先に上がって彼女の帰りを待った。

上がってきた彼女はサイダーを喉を鳴らして飲み干した。

飲み終わった瞬間、我慢できずに押し倒した。

服を乱暴に引き剥がし、ブラを外して張りのある乳房をむき出しにし、指で乳首を強く摘まんで転がす。

ピンクの先端が硬く勃起し、口に含んで舌で転がしながら強く吸い上げると、彼女は小さく喘いで体を反らせた。

パンツを引き下ろすと、すでに熱い蜜が染み出し、薄い陰毛が濡れて張りついていた。

指を二本、三本と挿入し、ぬるぬると奥まで掻き回す。

膣壁が熱く収縮し、蜜が指の間から溢れ落ちる感触が生々しい。

クリトリスを親指でこすり上げると、彼女の腰が跳ね、さらに蜜が噴き出した。

ベッドに押し倒し、脚を大きく開かせて亀頭をお〇こに押し当てる。

ぬるぬると滑る感触を味わいながら、一気に根元まで突き入れた。

狭い膣が肉棒を締め付け、熱く脈打つように収縮する。

激しく腰を振り、子宮口を何度も抉るように突くと、水音が部屋に響き渡る。

後ろから尻を掴んで深く貫き、横向きに脚を持ち上げて角度を変え、上から全体重を乗せて押し潰すように突いた。

彼女の中で膨張し、精液を勢いよく噴き出すと、白濁が溢れ出て秘部を汚し、太ももを伝ってシーツに染みる。

すぐにまた硬くなり、精液にまみれた熱い膣に再び挿入して激しく突く。

何度も中に放り、精液が枯れるまで腰を止めなかった。

彼女の秘部は白く濁り、陰毛に絡みついた精液が滴り落ち、部屋中に甘い蜜と精液の匂いが充満していた。

疲れ果て、石のように眠った。

あの夜の感触は、今も写真を見るたびに熱く蘇る。


 

写真を見ると、あの日のことが鮮明に蘇る。

済〇高校を卒業したての彼女をダンパフロアのざわめきの中から連れ出してサテンの席に座り、コーヒーを交わしながら話をした。

細い指でカップをなぞる仕草が妙に色っぽく、その場でデートの約束を取り付けた。

彼女は三津浜に住んでいて、伊予鉄高浜線で通勤しているらしい。


当時は高校を出てすぐ就職する子も多かった。

約束の日、いつものワンパターンで松山城へ。

下城道の木陰で立ち止まった。

周囲にはほとんど人影がなく、木々の葉が薄暗い影を落としている。

彼女の肩を引き寄せ、顔を近づけた。

最初は少し驚いたように目を見開いたが、抵抗はなかった。

唇を重ねると、柔らかくて温かい。

軽く吸い、舌先で下唇をなぞると彼女の口がわずかに開いた。

そこへ自分の舌を滑り込ませ、内側の粘膜をゆっくりと舐め回す。

彼女の舌もすぐに絡みつき、湿った感触が交じり合う。

唾液がわずかに溢れ、唇の端を伝った。

キスを深めながら、右手で彼女の腰を引き寄せ、体を密着させる。

ワンピース越しに感じる柔らかい胸の感触。

首筋に唇を移し、耳の下から鎖骨にかけてゆっくりと吸い上げた。肌は滑らかで、甘い匂いがした。

舌で軽く舐め上げ、歯で優しく噛むと、彼女の喉から小さな吐息が漏れた。
「慣れてるんだね」と、声を潜めて呟く。

その言葉に合わせて、さらに深く首筋に顔を埋め、吸い跡が残るほど強く口づけを重ねた。

彼女の手が俺の背中に回り、指がシャツを掴む感触が伝わってくる。

木陰の静けさの中で、互いの息遣いだけが大きく響いていた。

そのままアパートに連れ込んだ。

半袖のワンピースが初々しく揺れていた。

部屋に入るなり後ろからジッパーを下ろし、肩から滑らせる。

上下お揃いのブラとショーツが現れた。

ブラのカップ内側とショーツのクロッチに、それぞれ小さな脱脂綿を当て、そこにオーデコロンを湿らせていた。

甘い香りが下半身から立ち上ってくる。

こんな仕込みをする子は、経験者に違いなかった。

ベッドに押し倒し、ブラのホックを外すと小さな胸がこぼれ落ちた。

乳首を舌で転がし、軽く噛むと彼女の腰がびくりと跳ねる。

ショーツを腿まで下ろし、すでに湿った割れ目に指を滑り込ませる。

熱くて柔らかい肉が指を締め付けてきた。

彼女は脚を少し開き、自分から腰をくねらせてくる。

ダンパに一緒に来ていた友人は高校時代に妊娠したとか言っていたが、俺はきちんと避妊しない男が悪いだけだと思っていた。

コンドームを装着し、彼女の両脚を開いてゆっくりと突き入れた。

狭い通路が徐々に押し広げられ、奥まで埋まった瞬間、彼女の喉から甘い吐息が漏れた。

腰を打ちつけ、深く抉るように動かすたびに、ベッドが軋み、彼女の白い腹が波打つ。

オーデコロンの香りと、混じり合う体液の匂いが部屋に充満した。

射精の直前に一度引き抜き、再度深くねじ込む。

彼女の内側が痙攣するように締め付け、俺も限界を迎えた。

終わった後、彼女は汗で湿った髪を額に貼り付けたまま、静かに天井を見つめていた。
 

写真を見ると過去の記憶がよみがえる。

この子もダンパからのお持ち帰りだった。

東〇短大の保育科で、保育園の先生を目指して真面目に通っている子。

外見も控えめで、一緒にアパートに連れ込んだ日はキスだけで終わらせた。

次の日曜日にまた会う約束をして別れた。

その日、彼女は薄い紫色のパンストを履いて現れた。

光に透けるような淡い色合いで、脚の曲線をくっきり浮かび上がらせている。

キスを重ねながらベッドに押し倒し、ゆっくりと服を一枚ずつ剥いでいく。

ブラウスのボタンを外すと、白い肌が露わになり、小さな胸を包む薄いブラジャーが浮かび上がる。

ブラを外すとピンクがかった乳首が硬く尖り、白い乳房の中央で目立って見える。

スカートを下ろし、パンストの腰の部分をゆっくり引き下げると、脚のラインに沿って薄い生地がめくれ、白い太ももと薄い陰毛が露わになる。

陰毛は柔らかく短い茶色で、その下に淡いピンク色の割れ目がわずかに開いているのが見える。

何か怖がっている気配がしたので、胸に抱き寄せてしばらく話をした。

鼓動が少し落ち着くのを感じ取ってから、指先で腿の内側を撫で、パンストの上から秘部を刺激すると、彼女は小さく息を詰まらせた。

口でできる?と聞くと、目を伏せて「うん」とうなずく。

お返しに彼女の脚を大きく開かせ、パンストを完全に脱がせ、舌を這わせて敏感な部分を丁寧に舐める。

外側の柔らかい唇は薄いピンクで、内側はもっと濃い色合いになり、熱い割れ目までゆっくりと舐め上げると、陰核が小さく腫れ上がって見える。

甘く湿った味が広がり、彼女の腰がわずかに震え、指がシーツを掴む。

私も同じように口を使い、彼女を十分に湿らせて安心させるために、彼女の目の前でコンドームを丁寧に着けた。

ゆっくりと挿入すると、中は熱くて柔らかく、入り口で少し抵抗を感じたあと、奥まで締めつけてくる。

処女かと思ったが、経験はある様子だった。

腰をゆっくり動かしながら、彼女の白い肌を撫で、乳首を舌で転がし、奥までしっかり感じさせる。静かな部屋に、粘ついた水音と彼女の抑えきれない吐息だけが響いていた。


 

写真を見ると、過去の記憶がよみがえる。

 

ダンパのその夜、東〇短大家政科の彼女を連れ帰ることになった。

八幡浜の海風を思わせる透明な瞳を持つ、可憐な少女だった。

当初は長く寄り添う関係を望んでいたのだが、初デートのベッドで彼女は静かに身を委ねてくれた。

柔らかな太腿を開かせると、すでに熱を帯びた秘部が指先を優しく包み込み、ゆっくりと分け入る私のものを、熱く湿った内壁が絡め取った。

深く沈めるたび、彼女の細い腰が微かに震え、抑えきれぬ吐息が闇に溶けていく。

子宮の入り口を何度も打ち据えると、彼女は身をよじりながら、熱い精を受け入れるように甘く痙攣した。

シーツに染みる蜜の匂いが部屋に満ち、彼女の乱れた髪が枕に広がる光景が、妙に胸に残った。

指先でまだ敏感な部分を優しく撫でると、彼女は小さく身を震わせ、余韻に浸るような目を細めた。

やがて知ることになったのは、彼女の心がすでに市役所に勤める既婚の男へと傾いているということだった。

夏になればその職場でアルバイトをする慣わしがあるらしい。

ならば本気の情は捨て、ただ性欲を鎮めるための逢瀬に切り替えるしかなかった。

週末の夜、彼女は静かにドアーを開け、灯りの下で衣を脱ぎ捨てる。

ベッドの上で重ねた肉体は、ぶつかり合い、彼女の奥を抉るごとに甘い喘ぎが溢れた。

汗ばんだ肌が密着し、彼女の内が熱く脈打つ感触を味わいながら、朝の光が差すまで幾度も交わりを重ねる。

時折、彼女が遠くを見つめる瞬間があっても、私はそれに触れず、ただ快楽を貪る。

互いの熱を溶け合わせ、淡くも濃密な関係が、私に最も相応しいものとなった。
 

当時、女性が進学する場合は、教員になるといった明確な理由がない限り、ほとんどが短大を選んでいた。

四年制大学に進む女性はまだ少数派で、短大がごく一般的な選択肢だったように思う。

経験上、短大は在学期間が2年しかないため、比較的遊んでいる学生が多かった印象がある。

2年間を十分に楽しんだあと、卒業後は地元に戻って就職する——そんな流れの子が少なくなかったように思う。

私の先輩の彼女も、肉体関係があっても卒業と同時にさっさと地元へ帰ってしまった。

地元での就職先がすでに決まっていたケースが多かったのだろう。

私の下半身も、東〇短大の女子学生たちにはずいぶんとお世話になったものだ。

ダンスパーティーの季節になると、まさに入れ食い状況だった。

いつものパターンは、松山城を訪れてから下城の道を通り、私のアパートへ向かうという流れだった。

城からの景色を眺めながらの帰り道が、自然な続きになっていた。

春と秋の季節になると、商大や愛大のロックバンドが主催するダンスパーティが開かれていた。

記憶をたどると、愛大主催のものより商大のほうが人気があった気がする。

愛大の学生は、女の子から見るとどこか堅苦しく映っていたらしい。

入場料は200円。

今の感覚に直せば、だいたい1000円くらいだろうか。

会場は堀之内にある県民会館で、丹下健三さんが設計したドーム型の建物だった。

男は女を、女は男を求めて集まる場所で、なかなかの盛況だったように思う。

彼や彼女が欲しいという気持ちは、今も昔も変わらないものだ。

ステージがあり、その前にはかなり広いダンスフロアが広がっていた。

会場を歩きながら女の子を見渡していると、彼女たちのほうもこちらをチラッと見ているのがわかった。

気に入った子がいれば、手を引いて中央のフロアへ連れていく。

アップテンポの曲が続いたあと、静かな曲が流れると、自然と身体を密着しあえるようになる。

そうなれば、仲良くなれない理由はない。

当時は喫茶店のことをサテンと呼んでいた。今でいうカフェだ。

会場から彼女を連れ出して、サテンでお茶を飲みながら次のデートの日を決めたものだ。

私の定番はいつも松山城だった。

城の下を15分ほど歩いて降りていくと、自分のアパートがあったから。

途中の友近タバコ店でセブンスターと飲み物、クッキーを買い、部屋へ向かう。

下城道を手をつないで歩きながら、ひと気のない場所でキスを許してくれた子は、その日のうちにセックスできていた。


 

偶然、街角で同じ高校の先輩に出会った。化学部だったFさん。

当時の堀之内公園には、松山市民球場や競輪場、丸いドームの県民文化会館があった。

大学1年という年齢のころは、性欲が強い時期だったと思う。

ちょうどTちゃんと別れたばかりで、誰かとキスしたり触れ合ったりしたい気持ちが、ずっと頭の中にあった。

そんなときにFさんとばったり会った。

堀之内公園のベンチに腰を下ろして、いろいろと話をした。

特別に好きだったわけでもないのに、「高校のとき好きでした」と言ってしまった。

キスしたい気持ちが先に立っていたのだろう。

「だめよ」と言われたけれど、キスするのを拒まれることはなかった。

堀之内公園から自分のアパートまでは、歩いて10分ほど。

一緒にアパートのほうへ歩き出した。

途中、サッカーをしている同年代の青年を見て、Fさんが「スタイルがいいね」とつぶやいた。

部屋に入ると、緊張をほぐすつもりでサントリーレッドを飲んだ。

当時の値段は確か500円だったと思う。

これが後でまずい結果となった。

キスをしながらFさんの服を脱がせていった。

木綿のパンツを脱がすと、うっすらと黄色いおしっこの跡が見えた。

愛撫を続けて挿入しようとしたがふにゃふにゃのままだった。

さっきウイスキーを飲んだせいだろうと思った。

仕方なく、明け方近くまで愛撫を続けた。

Fさんはよがり声をあげ続けていた。

当時はキャンディーズの「年下の男の子」が流行っていた。

それを思い浮かべて、「Fさんに甘えたい」と言ったら、それがまずかったらしい。

「甘えられるのはいや」と言ってブラウスを着て出て行ってしまった。

それ以来、Fさんとは会っていない。

ただ、女の人とすぐに体を重ねられるという貴重な経験を教えてもらった気がする。

その後は、1回目のデートでキスをして、2回目でセックスをする、という流れが自然にできるようになった。

Tちゃんが部屋に遊びに来てくれた。

首筋に唇をそっと寄せるだけで、彼女の肉体はすぐに熱を帯びた。

けれどその反応の奥には、いつも小さなためらいが潜んでいたように思う。

肉体的な喜びと同時に、どこか自分を責めるような影がちらつく瞬間があった。

肉体は素直に求めているのに、心のどこかで「高校生がこんなことをしている自分はいけない」と押し殺そうとしている矛盾が、静かに漂っていた。

触れられるたびに高まる感覚を、彼女自身が少し怖がっているようにも見えた。

肉体的に楽しむことと、自分を否定することが、同時に彼女の中で起きていたのだ。

快感が訪れるたびに、それを受け入れることへの抵抗が生まれ、彼女の表情に一瞬の迷いが浮かぶことがあった。

前回、松山駅で送ったとき、見知らぬ人の咎めるような視線が彼女を捉えていたらしい。

あの一瞬が、Tちゃんの心に深く刺さったのだろう。

「高校生が、こんなことをしていたらいけないことだ」という声が、内側で繰り返し響き、楽しみたい気持ちいと恐れが、静かにせめぎ合っていた。

触れ合うたびに肉体は求めても、心のどこかで自分を戒めている様子が伝わってきた。

彼女は笑顔を見せながらも、ふと視線を逸らし、言葉少なになることが多かった。

罪悪感が、静かに彼女を締めつけ、楽しむことさえ自分に許せずにいるように見えた。

誰かに知られたらどう思われるかという不安が、いつも彼女の背中に影を落としていたのかもしれない。

その不安は、単に外からの視線だけでなく、自分自身の中にある「正しい自分」と「欲求を持つ自分」の間で引き裂かれる痛みにもつながっていたように思う。

彼女はおそらく、誰かに指摘される前に、自分で自分を裁いていたのだろう。

肉体が楽しみたいという本音を、すぐに「欲深い自分」として否定してしまう習慣が、心の奥に根付いていたように感じられた。

当時は、そんな時代でした。

だから、それ以上には進まなかった。

彼女を傷つけたくないという思いから、自分でしごいてTちゃんのお腹の上に射精した。

でも結果として、火をつけたままにしてしまったのかもしれない。

満たされないまま残った熱が、彼女の中でくすぶり続けていたのだろう。

欲求を抑え込みながらも、どこかで解放を求めていた矛盾が、彼女をさらに苦しめていたように感じる。

触れられるたびに高まる感覚と、それを否定しようとする心の声が、彼女の中で静かにぶつかり合っていた。

満たされないまま残る感覚が、かえって彼女の罪悪感を強め、次に会うたびに心のブレーキをきつくさせていたのかもしれない。

肉体が求めるほどに、心は「これ以上はいけない」と自分を縛り、その繰り返しが彼女を疲れに近い状態にしていたように思う。

四回目の日、駅へ向かう途中で彼女が小さく「最後だからして欲しかった」とつぶやいた。

あの言葉には、抑え続けた欲求と、もう会えないかもしれないという諦め、そして自分を許せずにいる葛藤が、すべて混じり合っていた。

声のトーンは控えめだったが、そこに込められた切実さが、今も胸に残っている。

最後の機会だからこそ、抑えてきた想いを少しだけ口に出せたのだろう。

でもその瞬間でさえ、彼女は自分の言葉を後悔しているようにも見えた。

言ってしまったことへの羞恥と、それでも伝えたかった本音が、彼女の表情に一瞬だけ交錯していた。

本音を漏らしたあとの沈黙には、安堵と自己嫌悪が同時に漂っていたように思う。

Tちゃんにとって、その一言は勇気の表れであると同時に、自分をさらに追い詰める行為でもあったのかもしれない。

それ以来、連絡は途絶えた。

電話にも「二度とかけてこないで」とだけ返される。

彼女なりに、これ以上心を揺さぶられないよう、距離を置くことで自分を守ろうとしたのだろう。

複雑な思いを抱えたまま、彼女は静かに扉を閉じた。

私もまた、静かに失意の底に沈むしかなかった。

進学と同時に、木造のアパートを借りた。

一階に十室、二階にも十室ある建物だった。

部屋は四畳半で、家賃は四千五百円。

ドアを開けると半畳ほどの靴脱ぎ場と洗面台があり、プロパンガスのコンロが備え付けられていた。

トイレは共用である。風呂は近くに平和温泉という銭湯があり、入浴料は三十七円だった。

部屋の中にはセミダブルのベッド、机、茶箪笥、それに九十センチ四方の食卓兼用のコタツが置いてあった。

私には高校で一学年下のTちゃんという、付き合いのある女の子がいた。

身長百五十二センチほどの、小柄でかわいい子だった。

進学前の春休み、唐子浜のレストランでアルバイトをしていた。

仕事が終わったあと、Tちゃんを呼び出して遊歩道を歩いているうちに、初めてキスをした。

女の子の唇の柔らかさに驚いたのを覚えている。

Tちゃんは少し驚いたような表情を見せながらも、拒む様子はなく、静かに目を閉じていた。

そのあと、松山に遊びに来ないかと誘った。

Tちゃんは白いTシャツに千鳥格子のスカート、サンダルという格好で松山にやってきた。

駅で待ち合わせたとき、少し緊張した面持ちだったが、私の顔を見るとほっとしたように微笑んだ。

松山城へ向かい、リフトに乗って登り、天守閣への急な階段を上る途中、先を行くTちゃんのお尻に触れた。

「もうっ」と少し怒ったような声を出したが、頰を赤らめて目を逸らし、どこか嬉しそうにも見えた。

からかわれながらも、嫌ではない気持ちが彼女の様子から伝わってきた。

城を下り、私のアパートに戻った。

ドアを閉めるとすぐに抱きしめて、「会いたかった」とキスをした。

Tちゃんは一瞬体を硬くしたが、すぐに力を抜き、私の腕の中で小さく息を潜めた。

大学一年の男子として、抑えきれない欲求があった。

TちゃんのスカートとTシャツを脱がせていく。

Tシャツとブラを外すときには、処女らしい抵抗があった。

恥ずかしさと戸惑いが交じったような視線を向け、唇を噛みしめながらも、完全に拒むことはしなかった。

挿入する場所はわかっていたが、童貞だった自分はなかなかうまくいかず、苦労しながらやっと挿入できた。

その瞬間、心の中で小さく喝采した。

Tちゃんは眉を寄せ、痛みに耐えるような表情を浮かべていたが、私の目を見て静かに頷いた。

抱きしめたまま、決して軽い気持ちではないと伝えた。

彼女は少し間を置いてから、小さく「うん」と答え、私の胸に顔を埋めた。