高校生の頃の話。

高校の校舎は、旧陸軍の建物をそのまま

使っていました。

階段は、すり減らないように凹凸のある

鉄の板がはられています。

ある日、2階から降りる時に

階段の上段で、つるっと滑って、

このまま落下したら大ケガする。とっさに

ハードルだ!体が反応します。

右足を水平にまっすぐ伸ばし、

左足は水平に90度膝を曲げながら、ハードルを

飛び越えるフォームで跳躍し、

ふあ〜と宙を舞い、廊下に見事着地しました。

それを見ていた生徒たちは

「すごい跳躍」と驚き、拍手の嵐。

たまたま居合わせた陸上部の顧問の先生が、

あれほどの跳躍を

いまだかつて見たことがない。

是非、陸上部に入部して欲しいと

お願いされました。


ごめんないと、お断りしましたが

先生が私を見つけるたび、すっ飛んで来るので

私は逃げまわり。毎日追いかけられてました。


中学、高校と

体力的に不安を抱えていなければ、

陸上選手として活躍していたでしょうね。