Suica、PASMOなど、都会の交通利用には欠かせない存在となったICカード。
私も毎日ICカードを使用している一人だが、ずっと以前から、鉄道利用客の改札におけるICカードのタッチの仕方に着目し、観察している(きっかけは忘れた)。
もちろん、多くの人は何の面白味もない平凡なタッチをするが、たまに個性的なタッチの仕方をする人を見かけると、街で有名人を見かけたときのように得をした気分になる。
私の説によれば、個性的なタッチの仕方は概ね以下の4パターンに分類される。
(1)スピード優先型
早足で改札機に突入し、読み取り部分に触れるか触れないかくらいのタイミングでサッとICカードをかざして颯爽と改札機を抜けていく。たまに感知されずにピンポーン!と鳴るが、改札機のドアが閉まる前に改札機を抜けていることも。ドアに捕まった場合でも、まるで改札機が悪いと言わんばかりにチッと舌打ちして、後ろの人の迷惑そうな顔を無視して素早く最チャレンジ。若いスーツ男性に多い。
(2)叩きつけ型
改札機の入り口に差し掛かるまでは普通の人。しかし、まるで改札機に恨みでもあるかのようにいきなりICカードを読み取り部分にバシッと叩きつける。怖くてとても理由は聞けない。結果的にタッチは一瞬だけ。このタイプもたまに感知されずにピンポーン!と止められる。若い男性に多いが、たまに女性も。
(3)当てっぱなし型
改札機の入口にゆっくりと入り、読み取り部分にICカードを当てたまま悠然と改札機を通過する。ピッという読み取り音が鳴ろうが、とにかく自分の手が届かなくなるまではICカードを読み取り部分から離さない。たまに後ろの人と足がぶつかったり、後ろの人のICカードが二重読み取りになったりして迷惑をかける。お年寄りや女性に多い。
(4)こすりつけ型
改札機の読み取り部分にICカードを当てたあと、グリッと微妙に回転させてこすりつける。何のことはない。アナログ的発想で、ICカードをこすりつけた方がしっかり読み取れると思っているのだ。ICカードの読み取り部分の掃除になるので鉄道会社は感謝しているだろう。中高年のスーツ男性に多い。
※番外編
(5)一瞬固まる型
読み取り部分にICカードをかざしてから、ピッと鳴るまで体の動きを完全停止する。おそらく息も心臓も止まっているに違いない。後ろから続いている人がいる場合はドスンとぶつかることになる。最近はほとんど見かけない絶滅危惧種だが、おそらく歩くことを学習して(3)当てっぱなし型に進化したものと推測される。
(6)○○ごとタッチ型
ICカードを収納物(定期入れを除く)から出さずに収納物ごとタッチしようとする。財布ごとタッチするケースはよく見かけるが、私はビジネスバッグを横にして読み取り部分に乗せた人、コートの裾を持ち上げてポケットを読み取り部に当てた人を目撃したことがある。いずれもツチノコ並みの希少種と思われる。
以上、ICカードタッチ評論家の定例報告でした。