「誰と一緒にいても本気で楽しいと思えない-あなたへ」

この本の帯の言葉、読み終わってから見た。なるほど。


入院中の母のお見舞いに通う高校生理帆子。友達づきあいもそれなりに得意、母子家庭となってしまった自分たちを支援してくれる父の友人の行為もそれなりに素直に受ける。

誰よりもそつなく人と関われる。でも子供のころから感じていた人との距離。理帆子の心を育てた父と過ごした大切な時間。理帆子のそんな心を自然に解き放つ先輩と出会う。


スタバで時間をつぶしながら読んでいて、ちょっと泣いて。これはまずいと家に帰って読むことにして、けっこう泣いた。本で泣いたのは久しぶり。

ずるいくらいに上手い。理帆子と父が敬愛するドラえもんの世界。ドラえもんを読んでいないから、この名作ぞろいだという世界に共感できなくて残念。

ドラえもんには、「哲学と優しさ」があるのだという。

ドラえもん素人でもこのストーリーは十分楽しめたけれど。。


凍りのくじら (講談社文庫)/辻村 深月
¥820
Amazon.co.jp