病院のベッドの上で娘にあてた母からのメッセージ。世間の目から見れば、少々型破りな生き方だった。20代の人生を変える人との出会い。結婚後も孤独を抱き続けて歩いてきたこと。読み始めてすぐ、この本に出会えてよかったなと思いました。

運命の人は「人としての充実がにじみでていた」。それまでの自分の殻から一歩抜け出せたような気がしたのに、結局は狭い世界の中でしか物事をみることが出来なかった自分。その結果、本当に大切なものを失ってしまった。

人生の最後に娘に伝えた言葉が深く心に残ります。「迷った時は急がず立ち止まりなさい。~何にもまして重要なのは内心の訴えなのです。あなたは何をしたいのか。何になりたいのか。どういう人間として、どんな人生を送りたいのか。それは一時的な気の迷いなのか、それともやむにやまれぬ本能の訴えなのか。耳を澄ましてじっと自分の声を聞くことです。歩き出すのはそれからでも遅くはないのだから。」

水曜の朝、午前三時 (新潮文庫)/蓮見 圭一
¥500
Amazon.co.jp