このベストセラー、ミステリーなのにミステリーっぽくない感じが確かにあります。帯の宣伝に煽られた感があって、普通に読みたかった気がします。

元医師のホームレス日高が暮らす街は、日高にとって忘れなれない事件があった場所。研修医目前のある日、誘拐された幼児の命を救ったことがあった。12年後、日高の前に現れた少年、真人があの時の子供だった。平和なはずの住宅街で、あいつぐ殺人事件。日高と真人の不思議な交流の中で見えてきた真人の心の闇。真人には人の心の泣き声が聞こえるという。「哀れに泣く声」。「心の中が哀しみでいっぱいな人」は、死んでも不幸ではないんじゃないか。真人の言葉から日高は不安を感じ始めた。自分が助けたことは、果たして良かったのか。

テーマの割りにピュアな読後感です。

償い (幻冬舎文庫)/矢口 敦子
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