プヨンが地方の教坊を回り、踊りを習う一方、ミョンウォルは市に立ち続けた。ミョンウォルがどれだけ踊り続けても、人々は見向きもしない。何が足りないのか。ミョンウォルは師に教えを請う。芸人としての傲慢さを捨てること。ミョンウォルは、農民の中に入っていく。人々の暮らしや、農作業の中から自然と生まれる動き、踊りを身体で感じる。

競宴当日、プヨンが完璧な舞いを披露した後、飛び込んできたミョンウォルの姿は農民の服装。このまま最高の舞いを見せるというミョンウォルの言葉を信じて、メヒャンは許した。

舞譜がなく音楽もないまま、踊り始めたミョンウォル。だが、ミョンウォルの踊りに自然と音楽がついてくる。人々の心を捉えて話さない舞い。妓女としての伝統も格式も取り払った舞い。踊り終わったとき、最初に賛辞の拍手を送ったのはプヨンだった。





最高の舞手となったミョンウォル。行首たちが選んだ女楽行首の後継者はプヨンだった。「才能を見極められるのが、行首の品格というもの。人を選び育てていかねばならない。」 この答えにたどり着いたメヒャンも満足そうな表情。

その夜、ミョンウォルが見守る中、母は逝った。最高の芸人となるための最後の教えを授けてくれた師のもとに、泣き場所を求めたミョンウォル。





行首となったプヨンが、町で人々と踊るミョンウォルを見かける。「私の親友で、唯一のライバルだった。」





(感想)

とにかくすばらしかった。脚本も映像も俳優さんたちも。

身分、階級のしがらみの中で生きるしかない時代に、妓女としての運命に翻弄されたファン・ジニ。辛い経験を重ねながら、踊り手として閉ざされた世界を打ち破った。ジニやプヨン、師匠たちの流す涙は数え切れず、ジニを愛した男たちもまた涙した。不思議と見ながら一緒に号泣することはなかったけれど、涙の影が心に残っています。見て良かったと思える作品でした。これを映画化して超えるのは難しいのではないかと。。