失業と家庭崩壊、人生に行き詰まってしまった38歳。すべてに疲れ果ててしまったとき、目の前に停まった不思議なワゴンに乗り込んだ。交通事故死したはずの父子が乗ったワゴンで、人生の大切な時を旅することになる。

背表紙の「時空を超えて」という言葉が目に入ってしまって、なかなか手に取らなかったこの本を読んでみて、「本の雑誌年間ベスト1」な訳が分かりました。幸せだと思っていた日常から深い暗闇に落ちてしまうように、何事も上手くいかなくなったとき、人は死んでもいいかなと思ってしまう。。そこから、やり直すことの出来ない過去をもう一度歩く苦しみ、見ていなかった事実を突きつけられる辛さを経験して、少しはましな明日であって欲しいと願いながら生きていく。そこに射す微かな日差しに安らぎを感じました。

流星ワゴン (講談社文庫)/重松 清
¥730
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