辛いこと
悲しいこと
たくさんあったけど
ありがたいことに
執着を手放すことで
大方忘れてしまった
思い出せるのは
一つか二つ
それさえも
本当に欲しいものを見つけるためには
大切な経験だった
楽しかったこと
幸せだったって思うこと
もっともっと
経験したかったって思うけど
今の私を
幸せにしてくれるものは
昔から
ちっとも変わっていないし
たとえ
たった一度の幸せだったとしても
それがあれば
いつでも幸せを感じられる
今ならそれが
充分すぎるほどにわかる
いつか
最大の艱難があるとして
幸せを感じることができるだろうか
もしかしたら
それは今かもしれない
明日やってくるかもしれない
それでも
幸せでいることが
できるだろうか
もちろん
私は幸せを選択する
私は苦悩ではなく
喜びを選択する
たとえ
美しい夕陽が見えなくても
たとえ
嵐の中にたったひとり
置き去りにされたとしても
わたしは苦悩を手放し
愛を思い出す
わたしの中には
決して消えない火種がある
それを教えてくれた
美しいものたち
目を瞑れば見えてくる
ハートに刻まれた
美しいものたち
愛してくれて
ただ愛だけを
感じさせてくれ
教えてくれた
熱く燃えるものが
わたしの中にあることを
生きてるって
素晴らしい
そう思えた
いくつもの記憶が
私を
引き上げ
光へ
喜びへと導いてくれる
幸せは
誰かが運んでくれるものでも
どこかに探しに行くものでもない
それに気づき
自分の中にある
小さな火種こそが
幸せの種だということを知るまでは
きっと誰もが
生きることの辛さをかみしめながら
幸せを
探しつづけて生きるのだろう