子供の頃
わたしは鳥のように
空を飛びたいと思っていた
そして
何度も空を飛ぶ夢を見た
ある時
東京タワーのてっぺんに昇っていた
それが夢だと気づいてしまえば
そのまま空を飛べたかもしれない
なのにその夢は
てっぺんまで行ってから
降りる方法を見つけられないまま
足を滑らせて落ちてしまった
高所恐怖症になったのは
あの時からかもしれない
それでも
青い空を見上げる度
空を飛びたいと今でも思う
それがとても
自然のことのように思えて
目を閉じると
いつでも空を飛んでる自分がいる
両手を大きく開いて
風に身体をあずけるように
ゆっくり羽を羽ばたかせよう
風に乗り
丘を超え
樹々の間をすり抜けよう
野や川や
街や村
山々を越え
わたしは自由に空を飛び続ける
そしていつも想う
こんなに気持ちの良いことが
他にあるだろうか!
これが私の本当の在り方
私は自由に羽ばたき
どんなに高い山も
どんなに深い川も
猛り狂う海さえも
私を阻むことなどできない
なぜなら
恐れるものは何もないことを
私は知っているから
その全てはわたしの一部であり
私と共に生きているものなのだから
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