ワカサギの妄想掃き捨て場 -22ページ目

ワカサギの妄想掃き捨て場

ワカサギでござんす。
自己満でございます。

暇な時に書きます。

どうも。

目が覚めたらモンスターハンターの世界にいました。

ワカサギです。


本日は遺跡平原に来ております。

なぜかって?

それは狩りに決まっていますよ。


なんたって、モンスターハンターの世界なんですからね。


さて、困ったことになっています。

先ほどまでいい気分でいたのですが...


テ「一人で何言ってるんだ?」


セ「いつにもまして気持ち悪いわね」


ア「はやく目標を討伐してキャンプで休憩しようよー」


ワ「あぁ、おう」


テ「まさかいまさら怖くなったとかいわないよな?ww」


ワ「バカッ!ソンナコトネェヨッ!」


セ「声、上擦ってるじゃないwww」


ア「私は遠距離だからあんまり怖くないけどねw」


ワ「違うって、俺が怖いのは乗るのに失敗した時だよ!」


テ「あぁ、そういうことか」


セ「別に無理に乗らなくてもいいんじゃないの?」


ア「そうだよー」


ワ「でもさー。 乗りたいだろ? せっかくだしさー」


テ「ん?おい。 あいつじゃないか?」


ワ「え?」


ティヌが指をさした方に目標のケチャワチャが歩いていた。

こちらにはまだ気が付いていないようだ。


ワ「うわー...マジかよ。 まだ心の準備がー」


セ「ほら!そんなこと言ってないでいくわよ!」


テ「おう!」


ワ「アルマ、援護射撃は任せたぞ」


ア「うん!」


俺は突進の体勢になり、ケチャワチャ目掛けて突き進んだ。


ワ「うおぉぉぉぉ! 一番槍はこの俺だぁぁぁぁ!!」


ケチャワチャの前足にランスが刺さるとまではいかず

いきなりの出来事に少しひるんだようだ。


テ「ちょ、バカ!」


セ「いいわ、ランスなんだから囮になってもらっときましょう」


テ「お、おう。 そうだな」


セ「私は罠をはってくるから、その間にワカサギとこっちに来させないようにいといて!」


テ「まかせろ!」


ティヌが大剣に手をかけつつケチャワチャに駆け寄り大ぶりに斬り付ける。


テ「セレナが罠をはっているから意識向けさせるなよ!」


ワ「了解!」


初めてモンスターを目の前にし恐怖が頭の中を侵食しようとしてくる。


怖い!逃げだしたい!

 今すぐこの場から離れたい! 

ケチャワチャの顔怖い!

 

そんなことが頭に浮かぶが、今はそれどころではない。

狩るか狩られるか...

互いに生きるために必死なのだ。


ワ(気を抜けば殺られるっ!)


俺は必死に相手の攻撃を回避し、盾でガードし、隙があれば攻撃をした。

アルマの撃った弾丸が確実にケチャワチャの頭部に当たっている。

今のところ誤射はないようだ。


ケチャワチャのトリッキーな動きに翻弄されながらも必死でついていった。


セ「準備ができたわ!こっちにきて!」


罠の準備ができたことをセレナが叫び、武器をしまい、ティヌとともにセレナのいる場所へと走る。


ケチャワチャが怒りを露わにしながら突撃してくるのを後ろに感じながらも罠へ誘い込んだ。


テ「よっし!」


セ「一気にいくわよ!」


ワ「おう!」


罠にかかって痺れているケチャワチャをランスで突く。

肉を裂く感触、噴き出す血液。


吐き出しそうなくらい気持ちが悪い。


その時、ティヌが険しい顔つきで口を開いた。


テ「ワカサギ...やばいぞ...」


ワ「あ?なにがだよ!」


テ「ちょっとな、お手洗いにいきたい...」


ワ「はぁ!?」


テ「行っとけばよかったぁぁぁぁ!」


ワ「バカ野郎!どうするんだよ!

こいつはもう罠から抜け出すぞ!?」


テ「分かってる!分かってるんだよ!

でもさ、漏れる!漏れるんだって!!」


セ「みんな、気をつけて!罠が破壊されるわ!」


ア「セレナちゃーん!ティヌの様子がおかしいよー!」


遠くから俺たちの様子を見ていたアルマがセレナに伝える。

ケチャワチャは足を引きずっているところを見ると相当弱っているようだ。

別のエリアに行かれる前に


セ「なによ?はやく別のエリアに逃げちゃうわよ!」


テ「漏れそうなんだ!」


セ「はぁっ!?」


あぁ、予想通りの反応だ。

そりゃそうだ。


 誰だってそうなる。

  俺だってそうなる。


ワ「いてっ!」


ア「あ、ごめーん」


誤射入りました。


どうやら、ペイント弾を撃ち込もうと思ったようだ。

アルマはもう一度撃ちこみ、命中させる。

これで逃げられたとしても臭いを追って探すことができる。


それより、俺にペイント弾撃ったら俺まで臭くなるじゃないか。


ペイントの臭いが強烈だということはゲームの説明に書いてあったため知っていたが、まさかこれほどまでとは...

これは遠くにいてもよく分かるわ。うん。


俺がペイントの臭いについて感心している間もセレナとティヌの口論は止まらない。


セ「漏れるって言ったってどうするのよ!」


テ「それは...別のエリアにダッシュでいってやってくるしか...」


ワ「さっさといってこい!俺たちはここで待っているからな!」


ア「あ、ケチャワチャ逃げちゃったねー」


どうやら、別のエリアに移動してしまったようだ。

臭いが離れていく。


テ「いってきます!」


セ「はぁー、あのバカは緊張感がないわね...」


ワ「本当だよなw 俺なんてビクビクしてたよw」


セ「私もよ。 初めてのモンスターなんだから緊張感を持って欲しいわよね。」


ワ「それよりアルマ。俺がペイント臭いのはなんでかな?」

ア「ごめんって謝ったじゃん!」


ワ「強烈だよ...なかなか臭い落ちねぇよ...」


セ「なに?アルマ、ワカサギにペイントしたの?www」


ワ「あぁ、俺のいる場所がいつでも分かるようにだろww

 まったくー。俺のこと好きすぎだろーwww」


ア「違うよー!」


ワ「冗談だよwww」


ア「もー! まぁいいかー...あ、そうだ。

ねぇ、あのケチャワチャだっけ?顔ものすごく怖いね」


ワ「そうだなw 突進した時に目があってさ、足がすくむかと思ったよ」


笑いながら後ろに重心を移そうと足を下げた瞬間...


ベチョ


足にいやな感触があった。

大体の想像はつく。

ヤツの鼻水だ...


セ「汚いわね...鼻水...」


ワ「絶対にかけられたくないな」


ア「それすごいよねー。私のところまで飛んできたよー」


セ「え?あんたかかったの?」


ア「うん」


ワ「よくそんな平然としてられるな...ほら、頭出せ拭いてやるよw」


ア「ありがとー」


セ「保護者みたいねwww」


アルマについたケチャワチャの鼻水をタオルで拭いてやっているとティヌが戻ったみたいだ。


テ「おーい!もどったぞー!」


ワ「おう。戻ったかトイレ君」


テ「え?」


セ「さ、行くわよ。おしっこ君」


テ「え?ひどくないですか!?」


ア「私は鼻水ちゃんだねーwww」


ワ「自虐はやめなさいw」


俺たちは冗談を言いつつおそらく眠って少し回復しているであろうケチャワチャの元へと向かった。



ケチャワチャの寝床―



ワ「いたぞ...!」


テ「頭にデカいのかましてやるぜ!

完全な俺の一撃を喰らえ!」


それはお前が小便に行きたかっただけだろ!

とこころの中で突っ込みを入れつつも注意をして武器を構える。


ティヌがケチャワチャの頭部の前で大剣を構え、力を溜める。


ティヌ「うりゃぁぁぁぁぁ!」


ドガッ


さすがモンスターだ。

あのおもそうな攻撃を喰らっても起き上がってきた。


よほど頭蓋骨が頑丈にできているのだろう。

しかし、絶命するまではいかなかったが確実に致命傷であるはずだ。


ワ「今なら...!」


俺はケチャワチャに向かって突進した。

そしてジャンプの後に、ランスを突きだしケチャワチャにヒットさせる。


致命傷を負っているケチャワチャは体勢を崩した。


テ「おぉ!」


セ「やるじゃないの」


ワ「よし!」


すかさず飛び乗り、しがみつく。

暴れられるのをなんとか耐え、ナイフを切りつけた。

ケチャワチャは耐えきれなくなったようで、転倒し大きなチャンスとなる。


ワ「どうだぁ!!」


転倒する寸前に飛び降りた俺は放り投げられたがなんとか受け身をとる。


立とうともがいているケチャワチャを再びティヌが重い一撃を加え絶命させる。


テ「目的達成...!」


セ「みんな、怪我はない?」


テ「だいじょーぶ!」


ア「おつかれー!」


ワ「あー!づがれだぁ!」


テ「ささ、剥ぎとりしましょか」


セ「そうね。せっかくの命を無駄にできないわ。

私たちが素材として使ってあげることがせめてもの償いよね。」


ワ「そうだな...」


無事に狩猟は完了した。

俺は初めて狩りを通して、命を奪うという行為の虚しさを感じた。


現実の世界では蚊などの虫を躊躇なく殺しているが、その虫も生きるために必死だったのだ。

しかし、俺も身を守るためしかたがなくやっている行為だ。

世の中はやはり強いものが生き残るのだろう...


自分の身を守るため、近隣の村や町を守るため。


どんな理由はあろうがやはり命は重い。


いつ元の世界へ帰ることができるのか分からない。

これからも覚悟を決めて狩猟にのぞまねばなるまい。


分かったつもりでいた命の重さを改めて学び、

俺の初狩猟は終わった。